日本武道館3days、今日が本当の千秋楽。
昨日「予想通り」と書いたカードが、超満員の武道館メインで実現した。
棚橋弘至vs飯伏幸太。
・・・この試合、もしかしたらG1史上屈指の名勝負として語り継がれるかも
しれない。
キーマンはやはり棚橋。この決勝、飯伏は持ち味とも言える「危なさ」を
前面に出し、必勝態勢を最後まで崩さなかった。試合時間も30分を軽く超
え、若い飯伏に有利な展開。ところが棚橋はこの危険極まりない男の攻撃
をほぼ全て受けきり、その上で前に出る、という更に恐ろしいファイトス
タイルで飯伏の「心」を打ち砕く戦法をチョイス。今日の棚橋には、おそ
らく誰も勝てない。逆を言えば、そんな「強い棚橋弘至」を引き出したの
は間違い無く飯伏幸太その人。こんな、恐ろしいまでの相乗効果をこれま
で観た事があったかどうか・・・。
優勝は棚橋弘至。僕の予想は残念ながら当たらなかったが、「希望」は叶
った。新日本プロレスの主役の一角には、必ずタナが居るべきなのだから。
久しぶりの「愛してま〜す!」で、ちょっと涙腺が崩壊してしまったほど。
そしてかつてないくらい激戦の続いた今年のG1には、本当に「神」が宿っ
ている、と思った。
次はドーム。ケニーvs棚橋がどんな試合になるのか、年内ずっとドキドキ
出来ることが本当に幸せである。完全復活した逸材に、拍手を!