「ジャイアント馬場没20年追善興行 – 王者の魂 -」、本日は試合の件。
平成最後のオールスター戦と銘打たれ、大々的に報道された時にはかなり
心が躍ったのだが、発表されたカードを見た時には正直「?」マークが。
ところが実際に試合の映像を確認したところ、ここ数年でもかなりレベル
の高い興行であった、と実感。全部は書けないので、セミとメインを。
マスカラス・ブラザーズとしての試合はコレが最後、と言われていたが、
さすがに今回は実感した。御年76歳の仮面貴族は、もう完全に老人だった。
5年前に来た時はまだ辛うじて動けていたのだが、今回は正直ボロボロ。
フライングクロスチョップで殆どジャンプさえ出来なかったマスカラス。
でも・・・贅沢は言えない。
逆にコンディションの良いドス・カラスが見事なゲームメイク。最後は
兄に代名詞でもあるコーナーからのフライングボディアタックを促した。
お世辞にもキレイな技とは言えなかったが、観客は皆感無量。もしかした
らこれがミル・マスカラスの最後の試合になってもおかしくないのだから。
そしてメインは棚橋弘至&ヨシタツvs宮原健斗&関本大介のタッグマッチ。
やっぱり軸になるのは棚橋で、初対決の宮原・関本とどう絡んで行くのか
が最大の焦点。
宮原も関本も日本を代表するプロレスラーなのは間違い無いが、やっぱり
役者は棚橋が一枚上、と感じた。両者の良いところを最大限に引き出し、
熱狂を生んでいく。もしかしたら宮原が「次の棚橋」になるのでは?と思
わせてくれたのだから、棚橋の懐の深さは凄い。そして、関本に関しては
近々のうちに新日本に参戦すべき。オカダや内藤はもちろん、石井との真
っ向勝負が観てみたい。
〆は宮原と棚橋の「プロレスを最高に愛してま〜す」。
この興行に相応しい最高の締めは、観客を絶対に幸福にしたと思う。
ただ。
今のままでは「オールスター戦」は成立しない、と思う。
何故ならば、現状「スター」とされるプロレスラーは新日本プロレスが
寡占状態。新日本以外の団体が大きく飛躍しない限り、オールスター戦
はあり得ない、ということになる。
宮原健斗を有する今の全日本には、大いに可能性がある。どうしようも
なく新日派の僕だが、やっぱり二団体が覇を競う状況の方が熱くなれる。
宮原にはかつての全日本やNOAHくらいの規模まで、全日本を引っ張っ
て欲しい。その上で棚橋との再戦があったら・・・泣くな、きっと。
とにかく、すばらしいイベントを与えてくれた天国のジャイアント馬場
さんに感謝。そして、この素敵なイベントに僕を関わらせてくれた全て
の皆様に、改めて感謝したい。
・・・大変だったけど(^^;)。