“THE MONSTER” in Europe

#怪物 #WBSS


WORLD BOXING SUPER SIRIESバンタム級準決勝英国・グラスゴー大会
WBA同級王者井上尚弥が、IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲスに挑んだ
試合。何故に「挑んだ」と表現しなければならないか?と言うと、IBFがWBA
スーパー王座以外のタイトルとの統一戦を認めなかったから。従ってこの試合、
IBF世界バンタム級選手権として行われたワケだが・・・。

前日から完徹し、朝4時半WOWOW生中継をリアルタイムで。
1R、あの井上に対してプレッシャーをかけてきたロドリゲスにまず驚く。さす
がに「事実上の決勝戦」に出てくる選手だけあり、井上の強打を恐れずに前に
出る。それだけでも凄いのに、クリーンヒットを許さずにカウンターを狙って
来た。実際、ヤバそうなパンチが1・2発。今回はマズい、と思ったのだが・・・。

2Rに入ると、井上が一段ギアを上げた。この段階でもうロドリゲスは付いてく
ることが出来ず、接近戦で井上の完璧な左フックが炸裂し、致命的なダウン。
なんとか立ち上がったロドリゲスだが、追撃の「恐怖」と表現されるボディブ
ローで敢えなく二度目のダウン。

↑↑はそのボディを喰らった直後のロドリゲス。セコンドに向かって首を横に
振り、「もう無理だ」の表情。それでも立ち上がった根性は立派だったが、既
に戦闘意欲は無く、井上のラッシュで崩れ落ち、レフリーが試合を止めた。

井上尚弥、IBF世界バンタム級王座獲得!
一応、事前に「もしかしたら・・・」を何度もシミュレーションしてみたのだが、
そんなもの全く必要無かった。今回井上の創った記録は、日本人選手として初
となる欧州での防衛達成、公認4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)全てのベル
ト獲得、リングマガジンベルト獲得、その他諸々。もはや、国民的英雄である。

WBSS決勝戦の相手は日本ボクシング史に残る名王者・西岡利晃に引導を渡し
たフィリピンのノニト・ドネア。現在、WBA世界バンタム級スーパー王者で、
個人的には大好きなボクサーだが、今の井上に太刀打ち出来るとは思えない。

WBSS制覇はもうすぐ。その後はおそらく一階級上のスーパーバンタム級で王
者を目指すことになると思うのだが、その前に・・・。
アイツをもぉ原型がなくなるくらいボコボコにして欲しい。日本ボクシング界
をトコトンバカにしてくれたヤツを、井上尚弥ならぶちのめしてくれる筈。

とにかく、名実共に「世界一」はほぼ確定。
しかしこの怪物、まだまだ成長過程なんだよね・・・。すげぇなぁ・・・。