#PSYCHOPATH
佐藤青南「犯罪心理分析班・八木小春」シリーズ2作目。
発達障害の天才プロファイラーとサイコパス2名から成る特別組織、
犯罪心理分析班・通称「C-Mas」に本格的に巻き込まれた普通の刑事
・八木小春が挑む2つめの事件。
今回の見どころはサイコパス同士の「駆け引き」かと。
正体の見えないシリアルキラーを挑発し、公の場にもう一度引っ張り
出す、という作戦なのだが、もちろんココに「相手に新たな殺人を犯
させない」というミッションも加わる。その辺りの構成に無理が無く、
流れるように事件が解決する様は非常にスリリング。
そして、「普通の刑事」である小春の天然パワーも重要なアイテムと
なる筈なのだが、その印籠とも言える「閃き」の出し処も抜群にタイ
ミングが良い。あざとさを感じさせないテクニックはさすがである。
やっぱり面白いなぁ、このシリーズ。
現状3作目を読んでいるところなのだが、読み終わってしまうのが惜し
い感あり。今年は注目だな、佐藤青南。