#肩のアイツ
Unlimitedで発見した未読の中山七里作品。
以前読んだ「人面瘡探偵」の続編。相続鑑定士のヒョーロクと、彼の肩
に居座る意思ある人面瘡のジンさんが、またもや事件に巻き込まれる。
彼らの今回の仕事場は「島」。
ある意味で文明から閉ざされ、独自のヒラエルキーが存在する島の絶対
的な実力者である村長が死亡。その遺産の鑑定に呼ばれたヒョーロクだ
が、島民の殆どが村長の小作人、という異様な状況で、作業は遅々とし
て進まない。さらにこの島、隠れキリシタンの里で・・・。
・・・いやぁ、相変わらず凄まじい設定(^^;)。
ここまで設定を緻密にすれば、どんな伏線でも貼れる。従って序盤から
怪しげな人物が大量に登場、こちらの推理欲を思いっきり刺激してくれ
るのだが、思いを巡らせば巡らすほど混乱する(^^;)。クソ、中山七里め!
と何度も思った(^^;)。
悔しいことに、幾重にも仕掛けられたお得意のどんでん返しの果ては、
最初に“怪しい”と思った人物。こういう騙し方もするんだよなぁ、この
作家は・・・。負けないぞ、次は(^^;)。