#Team Noah #limitbreak
いろんな事情が重なり、潮崎豪が起ち上げたTeam Noahの自主興行を
後楽園ホールにて生観戦。正直、どうなることかと思っていたのだが・・・。
全6試合、どれも力の入った好勝負が展開された。
雰囲気的には、まだ辛うじて武道館興行を定期的にやれていた頃、
杉浦や潮崎がブレイクした頃のNOAH。
ここで一気に気を吐いたのは小峠篤志。
小峠は潮崎と組み、メインで永田裕志&秋山準とタッグで闘った。
盟友の原田が不慮の疾患で引退し、そこから存在感が失われつつあった
かつてのNOAHジュニアのエース。自分以外は全員ヘビー級の実力者、
というシチュエーションで、あの秋山を標的に鬼の攻め。観客席は一瞬
で小峠を支持し、場内の声援を集める。ちょっとグッと来た。
・・・ただ。
小峠の繰り出したヘッドバットが、僕の心を抉った。
NOAHに参戦し始めた頃、小峠はこの頭突きを何度も繰り出した。見て
いるだけで「痛い」技なのは明白だが、こちらが心配になるくらい全力
で打っている。こんな技を続けていたら、いつかヤバイことになるので
はないか?と心配していた。
ある時期から小峠はこの技をほぼ封印し、どちらかと言えばコミカルな
ファイトにチェンジした。おそらく今後のキャリアを考慮しての措置。
もう強い小峠は望めないし、それはそれで正解だと思っていた。
しかし小峠は今日、完全に封印を解いた。
リング上の佇まいは明らかに何かの覚悟をした男のソレであり、猛者た
ちに囲まれても全く見劣りしなかった。彼は、この大会に全てを賭けて
いた、と思う。
小峠の態度もそうだが、今日のTeam Nohaの興行に妙な違和感がある。
・・・コレって、新団体の旗揚げなのでは?と。
同じNOAHを名乗っていながら、現在のNOAHとは趣が全く異なる。
近い将来、このグループはNOAH本体から完全に独立し、独自の道を歩
むのではないか?と思わされた。
期待感と不安感が半々。今後、Team Noahはどこに行くのかな?