SANADA『機を見るに敏』

#KING OF DOUBLE CROSS


4日に行われた新日本プロレス『POWER STRUGGLE』エディオンアリーナ
大阪大会をようやくチェック。予てより行われていたジュニアタッグリーグ
の決勝戦も含み、見応えのある試合が多々あったのだが、いちばんインパク
を残したのは・・・。

SANADA、なんとWAR DOGS入り
第四試合海野翔太とのシングルマッチで敗れたSANADA。この負けは大き
く、今後に暗雲が立ちこめた気がしたが、まさかその4試合後新展開を魅せ
るとは、予想も出来なかった。

セミで行われたIWGPグローバルヘビー級選手権、王者のデビッド・フィンレ
タイチが挑戦した試合。この試合内容が本当にすばらしく、タイチのベス
トバウトと言ってもよいくらい凄かった。タイチはブラックメフィストを決め、
これで3カウント!と思ったところで、セコンドでタイチと同じJ5Gに所属し
ているハズのSANADAレフェリーの足を引っ張る、という暴挙。ニヤリと笑
ったSANADAがジャージのファスナーを降ろすと、そこにはWAR DOGSロゴ
この状況には、さすがに開いた口が塞がらなかった

全日本時代から、SANADAは自分の位置を確保するのに長けていた気がする。
正直、人気面で絶大な不安を残す次期エース・海野噛ませ犬をやってしまっ
たら、浮き上がるのに時間がかかる、と思っていたらこの見事な裏切り劇
これでSANADAは新日本の中枢に居続けられるのだから、大した役者である。

反則・乱入を繰り返すWAR DOGSH.O.Tについて、僕は悪い感情を持って
いない。特にWAR DOGSに関しては、ジェイク以外の全員「客を呼べる」
タイプのヒールである、ということに注目すべき。SANADAも本領発揮出来
るんじゃないかなぁ・・・。