G1 CLIMAX 35・北海きたえーる(1)

#G1CLIMAX35


新日本プロレス、今年もG1開幕
開幕戦は札幌・北海きたえーるで、今日明日の2days。今年のG1は棚橋弘至
最後の出場。優勝云々よりも、そのことだけが気になる、という不思議な感覚
だから今日はもちろん・・・。

なんとメインイベントに組まれた、棚橋弘至タイチ一騎打ち
正直言えば、それまでの公式戦のグレードがかなり高く、このベテラン同士
一騎打ちに関して、試合前から不安が。ドキドキしながら試合を観たのだが・・・。

やっぱり棚橋弘至は、只者ではないプロレスラー
タナの「プロレスの型」は、いくら時間が経過しようが、色褪せない、という
ことが改めて理解出来た。試合の激しさでは他に劣るが、ソレを補って余りあ
色気。久々のメインイベントの相手として登場したタイチ見事だった。

一進一退の攻防を制したのは、棚橋弘至。久々の「愛してま〜す!!」を聞い
ていたら、過去のタナの姿が走馬灯の様に蘇ってきた。正直、このG1で良い
成績が望めないことは、僕にもなんとなく解る。でも、棚橋弘至が試合に出る
限り、応援せずにはいられない。そんなプロレスラーが新日本プロレスに居て
くれることを、感謝して止まない。

・・・もしタナが優勝したら? そん時は泣くよ、心から(^^)。

戦争とプロレス

#Japanese Buzzsaw


戦争とプロレス / TAJIRI(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワールドフェイマスプロレスラーにして、“文豪”でもあるTAJIRIの著作。
サブタイトルは『プロレス深夜特急「それぞれの闘いの場所で」・篇』となって
いることからも解る通り、プロレス深夜特急シリーズ第二作である。

僕が前作の『プロレス深夜特急』を読んだのはホンの2ヶ月前だから、凄く良い
タイミングで続編を読めたことになる。前作同様、プロレスラー・TAJIRIが世界
を巡った“記録(ログ)”なのだが、前作と状況が違うのは、このログが残された
時期がコロナ禍、そしてウクライナとロシアの間で戦争が勃発した段階である、
ということ。おかげで軽妙な文体なのに妙に深い、という、これまで読んだこと
の無いタイプのエッセイに。

正直、コレはプロレス本の範疇に納まらない極上のエッセイ
いや、もしかしたらこれを自己啓発本と捉える人も多数出てくるのではないか?
という予測さえ生まれる。

そして、現在九州プロレスに定着しているTAJIRIを考えると、その生き方全く
ブレが無いことも理解出来る。プロレスラーとしてはもちろんだけど、人間とし
ても凄いんだよなぁ、この人・・・。

本当に、プロレスファン以外の人に是非読んで欲しい。この才能万人が知るべ
きすばらしいモノだと思うので。

NEW JAPAN SOUL 2025・後楽園ホール

#njSOUL


新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2025』、本日は後楽園ホール大会。
今日のメインはエル・デスペラード藤田晃生の挑戦を受けるIWGP Jr.ヘビー級選
手権だし、他にも興味深いカードが組まれていたのだが、僕の興味は第四試合で組
まれた『G1 CLIMAX 35 Aブロック出場者決定ガントレットマッチ』一択。

前世界王者の後藤洋央紀がタイトルマッチで負傷し、G1出場絶望的に。コレを
受けて、G1出場権争奪マッチに敗れた4名が、ガントレット形式で1枠を争う、と
いう、本当の意味でのラストチャンス

・・・タイチが、やってくれた!
タイチはこれまで本当にいろいろあった苦労人で、実力は認められながらも脇役を
余儀なくされていた選手。しかし、ここ2〜3年のタイチは試合内容がすばらしく、
もう一花咲かせるべき人材だと思っていただけに、ここでの勝利は嬉しすぎる。

なんなら、G1制覇してくれても全然構わない。あの後藤が世界を取ったんだから、
タイチがG1覇者になるのだって全然アリ。いや、マジで期待してるぞ、タイチ!

NEW JAPAN SOUL 2025・東京武道館

#njSOUL


昨日、綾瀬東京武道館で行われた新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2025』
おそらく昨日が、棚橋弘至がメジャータイトルに挑む最後の日。日をまたいでしま
ったのだが、NJPW WORLDでメインのみ確認してみた。

・・・試合時間、23分58秒
全盛期をとうに過ぎているハズの棚橋は、24分に渡って若き外国人エースの実力を
引き出すことに専念した。考えてみれば、オカダ台頭以降の棚橋はずっとこのスタ
イルを貫いている。正直、誰にでも出来ることでは無い。

まだ棚橋・中邑の時代だった頃、何かのインタビューで棚橋はこう言った。
「踏み台になりたいと思う」・・・。こういう発言、プロレスに限らずいろんな場面
で見受けられるモノだが、確実に一度トップを極めた男が、コレを実践している例
を見ることはほぼ無い。本当にカッコイイ男とは、棚橋弘至のことを言うのではな
いか?

そして、その棚橋に引き出されまくったグローバル王者ゲイブ・キッドの試合後
の態度もすばらしかった。この試合を経たことで、ゲイブの価値はこれまでの数倍
以上に跳ね上がった。このまま、誰もが認める選手になるんだろうな、きっと。

だけど、正直言えば最後に『輝く』エースの姿を、もう一度だけ観たい、というの
も紛れもない本音。タイトル奪取やG1制覇はもう望めない、だとするなら、どんな
カードが考えられるのか?・・・あの男しか居ないのかな、やっぱり。

DOMINION 6.15 in OSAKA-JO HALL

#njDOMINION


新日本プロレス『DOMINION 6.15 in OSAKA-JO HALL』大阪城ホール大会。
BOSJが終わり、G1が始まるまでの狭間に行われる恒例の大阪ビッグマッチだが、
正直言うと毎回感じる“中継ぎ感”がちょっと食傷気味。昨年はBOSJの決勝と併せ
る、などの工夫が見えたのだが、今年がどうかと言うと・・・。

今回はすれっからしの僕が思わず驚いてしまう事件が満載!
まずはHouse Of Torcherの新メンバー『X』が、1人ではなく3人だった、とい
うこと。オープニングの8人タッグマッチに登場したXは、キング・ファレ改め
ドン・ファレ。これだけでも驚いたのに、試合中にチェーズ・オーエンズまでが
寝返ってHOT入り。さすがに開いた口が塞がらないくらいビックリした。
そしてHOT新メンバー問題はココで終わらず。IWGPジュニアタッグ戦に出場予
定だった金丸がミエミエの負傷欠場をアピール、代わりに出て来たのがなんと
DOUKI。この三段重ね、もちろん呆気に取られたが、よくよく考えると凄いの
コストが殆どかかっていない、ということ。アタマいいな、新日本。

アングル的なサプライズに続き、第六試合で行われたNEVER無差別級選手権
純粋なサプライズボルチン・オレッグKONOSUKE TAKESHITAに完勝して、
シングル初戴冠を果たした!この結果で、ボルチンが完全に新人の枠から脱却し、
今後は中心選手としての活躍が期待される。ボルチンのポテンシャルはおそらく
日本のプロレス界でも随一。凄い選手になっちゃうな、きっと。

そしてセミ、IWGPグローバル選手権は、王者の辻陽太を破ったゲイブ・キッド
が念願の初戴冠。若手時代から観ていたゲイブが、ここまでの存在になるとは夢
にも思わなかった。しかも、次期挑戦者棚橋を指名。いや、シビれたな、うん。

メインに関しては、そこまでグッと来るモノは残念ながら(^^;)。
こう言ってはなんなのだけど、後藤革命はちょっと長すぎる感あり。そろそろ
普通の状況に戻すタイミングな気がするんだけど・・・。