烙印の森

#ハード★ボイルド


▼烙印の森 / 大沢在昌

先日レビューしたラノベ(^^;)を読了したのは地方駅のホーム。その時に同行
していたSちゃんにその本をプレゼントしたところ、「代わりに」と言って差
し出された本がコレ。ロクに作家も確認しないまま取り敢えず読み始めた。

・・・なんと、新宿鮫シリーズでお馴染み、大沢在昌の本。
この作家の作品は以前に一冊読んでおり、チャンスがあれば別のを、と思って
いたのだが、どういうワケか機会が無く。まさかこのタイミングで降ってくる
とは思わなかった。

犯罪現場専門のカメラマンとして暗躍する裏稼業の男が主人公。殺人現場に拘
るのは、ある目的でプロの殺し屋・フクロウを探し当てるため。ある人物の登
場をきっかけに身の危険を察知した主人公は、目的の達成を決意。同じ裏稼業
の者たちと手を組み、フクロウに挑んでいくのだが・・・という内容。

・・・おもしろい
正直言えば、もっと大長編で語られるべき物語だと思うのだが、圧倒的な緊迫
が大味になりそうなストーリーをしっかりフォロー。ジェットコースターの
ような展開で、最近では珍しいくらい超早で読み終わった。

欲を言えば、ラスト以降をエンディングとして書いて欲しかった気がしないで
も無いのだが、ハードボイルドミステリーとしてはそれが正解な気もする。
恐ろしい内容だが、読後感はそれなりに爽快。人気あるハズだ、この作家。

・・・わらしべ長者的な交換だったなぁ、今回は(^^;)。
どこかでアッチの本の感想を聞いてみよう、Sちゃんに(^^;)。

もう一度この手に!

#書籍的終活


今はもうそうでもない(^^;)のだが、膨大なヒマな時間(^^;)にネットで探し
ていたのが↓↓こういう書籍類

テーマは「以前持っていた本をもう一度所持したい!」
向かって左からの3冊はそのテーマに即して入手したモノで、どれもコレも
既に絶版。解説すると・・・。

■ミステリーゾーン・ミステリーゾーン2

購入したのは映画「トワイライトゾーン」が公開された頃。土曜の昼にTV
で放映されていた「ミステリーゾーン」のファンだった僕なので、映画の
公開に触発されて翻訳版の小説も一気に読んだ。なにかのどさくさで紛失
してしまったのだが、①の最後、「ウィラビーに停車」がずっと忘れられ
なかった。ココだけ数十年ぶりに読んだのだが・・・。やっぱり感動した
パックしたまま保管だな、コレは。

■プロレス入門

小学館入門百科シリーズ第9弾として1971年に発行された本。僕が最初
に購入したプロレス書籍で、プロレスの基本知識はこの本で叩き込まれた。
わりと状態の良いものが手に入ってちょっと嬉しい。できれば秋田書店版
「プロレス入門」と「続プロレス入門」も手に入れたいなぁ・・・。

■トム・ソーヤーの探偵・探検

これだけちょっとテーマから外れる。マーク・トゥエイン「トム・ソー
ヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」に続く第三弾第四弾
まとめて一冊にしたモノ。そもそもこのシリーズに続編があるのを知らな
かった(^^;)ので、慌てて購入した次第。マジで読むのが楽しみ。

・・・こういうのを揃える、というのは、ある意味終活なのかも(^^;)。
ノスタルジーに浸るには、やっぱり昔読んだ本がいちばん良い気がする。
今後も揃えていくつもりだけど、思い出せるかなぁ・・・。

合コンに行ったらとんでもないことが起こりました

#アレな感じ


▼合コンに行ったらとんでもないことが起こりました / 鷲宮だいじん

こないだちょっと地方のホームセンターに寄った折、併設されていた書店
なんと営業中。本屋さんが開いている、という事実が嬉しく、思わずジャケ
ット買いしてしまった本のウチの一冊。

・・・こんな表紙の本をジャケ買い?と思った人は鋭い。現在売っているモノ
はカバーがもっとおどろおどろしいホラー調に差し替わっている。こういう
表紙の本であれば、絶対に買うことは無かった(^^;)、と確信している。

ザックリいうと、東大出だが童貞男性公務員が、参加した合コン(?)で
出会った女性にストーキングされるお話。最後にはとんでもないことが起こ
って・・・という内容。

・・・いやぁ、見事なラノベ(^^;)。
一応ミステリーの要素はあり、それなりに伏線は貼られているのだが、その
どれもが後半で思ったとおりになっちゃうから残念。そしてこの種の小説に
ありがちな、大して重要でない部分をやたらコミカルに長〜く描写している。
こういうのが好きな人が居るのは理解出来るのだが、残念ながら僕は苦笑
ることしか出来なかった。

あと、最後に取って付けたようなオカルト要素がハッキリ言って不愉快(^^;)。
そうじゃないオチを付けてくれれば、ちょっと評価が変わった気がする。

ジャケット買い、ハッキリと失敗です(^^;)。
仕方無いかな、コレは。

逆ソクラテス

#僕は、そうは、思わない


▼逆ソクラテス / 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の新作は、久々のテーマ短編集
リリースは随分前から知っており、その段階で予約注文を入れておいたモノ
が、(おそらくこの騒動の所為で)何日かリリース日を遅らせた後、先日よ
うやく届いた。

「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマ
ンライク」「逆ワシントン」5本は、全く違う状況の物語ではあるが、幾つ
かのストーリーが細かく繋がっている、という伊坂幸太郎得意の構成。

全てに共通しているのは、各章の語り部が全て「子ども目線」、それも小学
の目線あること。考えてみれば、これまでの伊坂作品ではありそうで無か
った展開なのかと。少なくとも、僕にはあまり覚えがない。

・・・いや、本当にまいった。陳腐な言葉になるが、傑作としか言い様が無い。
何の変哲も無い日常が描かれているだけなのに、その世界がやたら羨ましい
読中、自分の矮小さを自覚させられ、ちょっと涙する部分さえあった。
状況は全く違うのだが、僕の中の伊坂ベスト5の上位に食い込んでいる名作、
「週末のフール」に非常によく似た雰囲気。小説はあまり積読しない僕だが、
この本はきっと何かに辛くなった時、もう一度読む気がする。

もう一つ。
普通、伊坂作品では象徴的とも言える「カッコイイ言い回し」が多々出てく
るのだが、今回はけしてそういう言葉が多いワケではない。ただ、ピンポイ
ントで特に目立つものが無いだけで、全体からそういう雰囲気をビシビシ感
じる。作者の本意では無いかもしれないが、小学校高学年くらいの子どもた
ちは、ぜひこの作品に触れて欲しい。その中から、ポスト伊坂幸太郎の位置
につく作家が生まれてくる気がするなぁ・・・。

人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた

#ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ(正式)


▼人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた / 大仁田厚(Kindle版)

邪道大仁田厚へのインタビューを書き起こし、一冊にまとめたモノ。
大仁田厚という男、個人的には完全否定(^^;)しているプロレスラーなのだが、
著書というのはこれまで読んだことが無い。ヒマな上に読むべき本が無かった
ので、取り敢えず電子書籍で購入してみた。

・・・悔しいが、ちょっと面白い(^^;)。
大仁田厚というある意味で唯一無二のプロレスラーのこれまでの人生が網羅さ
れており、どれもコレもそれなりに興味深い内容。考えてみれば、僕は一時期
邪道を肯定していた時期があるワケで、だとするなら楽しめないワケが無い。

特に面白かったのは、全日本プロレス時代格闘技連合時代FMW前夜とも
言える部分がやたらエキサイティングだったのは、自分でもちょっと意外であ
った。インタビュアーの能力が高いんだよな、きっと。

・・・しかし、どんな言葉があろうとやっぱり否定しちゃうんだよなぁ、大仁田。
未だにFMWでの引退興行川崎球場でのハヤブサ戦が引っかかっている。
もしあの時、大仁田厚がハヤブサの金網最上段からのフェニックススプラッシ
を受けていたら、今でも大好きなママだったと思う。

肝心なところを受けないプロレスラーって、ダメだと思うよ、本当に。