WRESTLE ODYSSEY

#noah_ghc


プロレスリング・ノア『WRESTLE ODYSSEY』両国国技館をabemaにて。
メインは王者のKENTAに、ヒールターンしてN1覇者となったマサ北宮が挑戦
するGHCヘビー級選手権。両国という大箱でこのカードがメイン、というのは
ちょっと辛いかも、と思っていたが、今のNOAHはやっぱりひと味違う

第七試合、丸藤正道&拳王 vs 清宮海斗&棚橋弘至
おそらく棚橋NOAHのリングに上がるのは今日が最後。どうして清宮が棚橋
とのタッグを懇願したのかは解らない(^^;)が、それなりにがありながらも
イマイチ人気に火の点かない清宮は、かつての棚橋に重なる。この試合が清宮
一皮剥けるキッカケになれば、タナも本望なのではないか?と。
そして対戦相手の拳王、相変わらずすばらしい。試合ごとにしっかり世界観
構築し、勝とうが負けようが観客を満足させる。やっぱり今のNOAHに、拳王
ほど王者に相応しい選手は居ないと思うのだが・・・。

セミファイナル、王者・高橋ヒロムEitaが挑戦したGHCジュニアヘビー級選
手権。両者共に新日本・ドラゴンゲートとバックボーンが違うのに、なんと言
うか非常に“NOAHらしい”熱戦。ヒロムのNOAH参戦は結構大マジらしく、も
しかしたら長期間、2桁に近い数まで防衛してしまうかもしれない。
Eitaが惜敗した今、ヒロムから取る可能性があるとすればAMAKUSAダガか。
ワクワクするじゃん、結構(^^;)。

問題はメイン、KENTA vs マサ北宮GHCヘビー級選手権
今回は王者・KENTAではなく、挑戦者の北宮「限界」を感じてしまった。
実力そこそこあるし、プロレスそこそこ上手い。ただし、何をどう弄って
「そこそこ」、ならば、新日本の田口のようなユーティリティプレーヤー
目指すべきなのだが、ノアファンはそういう立ち位置を重要視しない。だから
今回の悪役への転向最後のチャンスで、ここで結果を出せなければ、NOAH
では当分の間役に立たない。北宮自身もソレを解った上で試合に臨んだ、と思
っていたのだが・・・。
正直、もう諦めた方がいい。少なくとも北宮がNOAHのトップの一角に座る日
は来ない、と断言出来る。プロレスを続けるのならDDT、もしくはGLEAT
二択。新日本に移籍してHOTに入る、という手も考えたのだが、今現在ノアの
極悪軍団であるTEAM2000Xに所属しながらこの体たらくなのだから、これに
もちょっと無理がある。マサ・サイトーにはなれなかったね、北宮・・・。

超人・石森太二はもっと無茶をする

#石森もっと無茶


新日本プロレス『超人・石森太二はもっと無茶をする』、後楽園ホール大会。
NJPW WORLDにてPPVで配信されたのだが、今現在僕はコレを買っていない
しかし・・・。

ハイライトを確認する限り、メチャクチャ面白そう(^^)。
そもそも↑↑このサムネの絵がかなりシュールで、コレを見ただけでもう興味
をそそられる。最近の新日本はPPV配信される大会が増えており、月額だけで
観られないことに憤りがあったりしたのだが、一面対抗戦といい、石森無茶
いい、月額とは別にお金を払わざるを得ない興行が多いのも確か。う〜ん・・・。

コレは買い、かな?
週末にでもビール片手に全編観ようかと。3,500円の価値はあるな、きっと。

DESTRUCTION in KOBE 2025

#NJPW on GHC


新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール大会。
秋のビッグマッチ第一弾で、そこそこ興味深いカードが並んだ。正直に言うと、
10.13両国大会よりも見どころ多いんじゃないかと(^^;)。

ピックアップ第5試合で行われたGHCジュニアヘビー級選手権
新日本の大会でGHCのジングルが鳴るとすげぇビックリしてしまう(^^;)。
NOAHYO-HEYを下してGHCジュニア王者になった高橋ヒロムが、元NOAH
同王座の最多防衛記録を持つ石森太二の挑戦を“新日本のリング”で受ける、と
いうちょっと複雑(^^;)な状況。コレが殊の外おもしろかった

ヒロムも太二も円熟期に入っており、緩急の付け方職人の域に達している。
序盤の立体的な攻防から、反則勝ち狙いの応酬、何よりも太二の“幻の技”であ
SSエルボーが繰り出されそうになった(結果は未遂)のに驚愕。両者共に
ベテランの味を出しまくった、思わずニヤリと出来る試合だった。

そして当然の様に、試合後はNOAHのEitaがヒロムを急襲。
NOAHの10.11両国大会に向けてのデモンストレーションは大成功。この大会
もちょっと楽しみになってきた。

少し気になったのは、第6試合辻陽太に敗れたデビッド・フィンレー去就
・・・まさか新日本辞めたりしないよね?

男色ディーノ × 棚橋弘至

#これが、プロレス


DDT『WRESTLE PETER PAN 2025 day2』後楽園ホール大会。
ダブルメインイベント1、ドラマティック・ドリームマッチ対戦カードは・・・。

男色ディーノ vs 棚橋弘至
年齢にして一歳違いの両雄は、共に大学時代、関西で学生プロレスのカリスマ
だった。しかし、関西の学生プロレスは関東の様な横の繋がりは無く、この時
代の両雄が絡むことは無かった。その後、棚橋は新日本プロレスに入門、自他
共に認める“エース”となり、なんと社長にまで登り詰めた。一方のディーノも、
ゲイキャラクターを極め、DDTの“アイコン”に。棚橋は来年初頭の引退が確定
しており、二人の対戦は夢のままに終わる、と思われていた。が・・・

棚橋引退がアナウンスされてしばらく経った頃、ディーノは自らのNoteにて
棚橋弘至への想いを激白。言わないで後悔するより、言って後悔する方がマシ
と開き直り、棚橋との対戦を要望した。おそらくDDTは、ディーノの意向を尊
重し、新日本と交渉。スーパーササダンゴマシンからの「奢り」として、この
禁断のカードが実現に至った。

この試合を観るため“だけ”に、僕はWRESTLE UNIVERSE会員登録
本当は生観戦したかったのだが、いろいろな事情で後楽園ホールに行くことは
出来ず。ただ、この選択は今にして思えば大正解だった。

・・・だって僕は、最初から最後まで泣いていた。それも、ほぼ大号泣
ディーノがこの試合に並々ならぬ思い入れを持って臨んだことは疑いようが無
いが、一方の棚橋もディーノに対して大きな思い入れがあったに違いない。
そうでなければ、急所の掴み合いキスの交換コスチュームの脱がせ合い
繰り返されたこの試合で、感動などできるワケが無いのだから。

ディーノも棚橋も、本当に懐が深い
プロレスに対する解釈は人それぞれだと思うが、二人が繰り広げた「戦い」
『人生の投影力』を競ったモノであり、結果は完全に互角。エースとアイコン
に、心の底から拍手を贈ると共に、大きな感謝を贈りたい。

そして、改めてディーノにもう一度御礼を。
棚橋弘至は男色ディーノと戦えたことで、計り知れない幸福を手に入れたハズ。
もしかしたら夢が叶った男色ディーノより、かつてターナー・ザ・インサート
だった男の方が、充実感を味わっている気がする。

これこそが、これが、プロレス。観ている僕も、相当幸せだった
プロレスを魅せてくれて、本当にありがとう!

イロモノの野望

#リアルな天才


イロモノの野望 / 男色ディーノ(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DDTのアイコン”こと、男色ディーノの著作。
ディーノは3日後、DDT後楽園ホール大会にて新日本プロレス棚橋弘至との
シングルマッチに臨む。カード発表と同時にチケットがソールドアウトになった、
という、ある意味で「夢の対決」の前に、どうしても読んでおきたかった作品。

いわゆる「プロレス頭」良さに於いて、ディーノは国内プロレスラーの中でも
1・2を争う天才。そもそもディーノがDDTに上がるきっかけになった試合とい
うのが、インディ団体で行われた『透明人間』との一騎打ち。この試合の完成度
に唸った高木三四郎がほぼ三顧の礼でDDTに迎え入れた、というまるで都市伝説
の様な事実。この作品のサブタイトルが『透明人間と戦ってわかった自分の商品
価値の上げ方』なのは、その“奇跡”に由来しているハズ。

“ゲイ”という取り扱い注意なキャラクターを20年に渡って演じ続け、そのキャラ
のまま“ここぞ!”という場面では絶対的なエースとしてファンの期待を一身に背
負って魅せる。ゲイキャラのままファンから絶対的な信頼を得ている、というの
は、考えてみればかなり凄いこと。そんな芸当はディーノ以外の誰にも出来ない、
と心から思う。

そしてディーノは、プロレスに於ける「物語」の作り方が圧倒的に上手い。
リング上で行われるのは”通常のディーノの試合”だが、試合に至るまでに自ら
の思想や過去の因縁などを解りやすくファンに伝え、期待を煽りまくる。プロ
レスの魅力が『プロセス』であることを誰よりも解っており、我々はディーノ
の掌から動くことが出来ない。こういうのを、普通に「天才」と呼ぶ。

そんな天才、男色ディーノは、文章でもやっぱり天才だった。
元々ゲーム系のフリーライターとして活動しており、その文章力には定評があ
ったのだが、1テーマで一冊を仕上げられると、その説得力圧倒的。ディー
ノ本人はこの作品を『ビジネス書』としているのだが、そこに偽りは全く無い
自らの経験を事例とし、他分野でソレを生かせる方法が懇切丁寧に記載されて
いるのだから、正直舌を巻いた

僕は男色ディーノというプロレスラーを心から尊敬している。そして、それと
同じレベルで棚橋弘至というプロレスラーにも絶大な信用を置いている。その
2人が、遂にシングルで・・・。いやぁ、楽しみでしかない、本当に。