TEAM NACS「悪童」on WOWOW

TEAM NACS本公演「悪童」WOWOWライブにて鑑賞。
チケットが取れるなら是非とも観に行きたかった舞台だが、さすがに
大人気劇団の公演は全く歯が立たず。WOWOW入ってて良かった!

そして今回、演出はマギー
言わずと知れた伝説の劇団・ジョビジョバの主宰であり、NACSは彼ら
に憧れていた、とのこと。この融合は本当に楽しみにしていたのだが、
これがもう期待を大きく上回る「凄い舞台」だった。

メンバー全員がイキイキと自分の持ち味を発揮。特に作演から離れ、
役者に徹したリーダー・森崎博之から垣間見える「余裕」が、舞台に
大きな筋道を立てていたように思う。そして、全盛期のジョビジョバ
を思わせる緻密なコミカルさ。マギーの存在無くして、コレは有り得
なかった。

正直、前作の「WARRIOR」でNACSはピークだと思っていたのだが、
それは間違いだった、と断言。マギーとのコラボももっと観たいし、
他の有名な演出家・脚本家を迎えた舞台も観てみたい。そういう場数
をこなしていけば、森崎脚本ももっと凄くなる気がする。

名実共に、現在日本最強の劇団TEAM NACSで間違い無い。
笑えて、泣けて、考えさせられる、を、たった1本の公演で体感させ
てくれるのだから。

一度でいいから、生で観てみたいなぁ・・・。

TCK

お世話になっているHV社の新年会は、なんとTCK・大井競馬場
しかもL-WING指定席。こういうところでやる、っつーのがすばらしい。

6レースから12レースまで、盛大に飲み食いしながら楽しく予想。
抽選による軍資金の配布まであり、おかげで収支はほぼトントンまで。

結果、上記3枚の勝ち馬投票券ゲット。
メインレースは三連単も当てたし、久々の生賭事としては充実。
そして、競馬も生で観るのがいちばん、と改めて思った。

久々に中山とか行きたくなったな、マジで。

ダークルーム

▼ダークルーム / 近藤史恵(Kindle版)

アンソロジーで何本かを読んでいた近藤史恵の作品。
小気味の良い短編が印象的だったので、迷わず短編集を選択してみた。

独特のテイストで描かれるヒューマンミステリーが8篇。
ちょっとホロっと来る話、ある種超常現象な話、気味の悪い話、ほろ苦い
恋の話など、内容は多岐に及ぶ。それぞれ全く別なエピソードなのに、
文体に一本筋が通っているためか、連作短編のような雰囲気。おかげで、
最後まで緊張を切らすこと無く読み切れた。

印象に残ったのは、やっぱりタイトルロールの「ダークルーム」
写真家の卵たちのエピソードであり、意味は「暗室」。タイトルと内容が
しっかりリンクした良作で、独特の清涼感すら感じる。

そして何より感心したのは、全てのエピソードに於いて、(おそらく)
意図的に最後の最後までの書き込みを避けていること。こないだ読んだ
短編集で感じた「もうちょっと書き込んで欲しい」、という感想は全く
感じず、「その後」を想像するのが凄く楽しい。「引き算」で作品世界
を創れる作家さんって、普通に凄いと思う。

こうなったら長編にもチャレンジするか・・・。
Kindle版がいっぱい出ている作家さんなので、いくらでも選べそうだし。

デジタル一眼レフ用万能レンズ

年末に入手したSIGMA 28-300mm F3.5-6.3 D
NIKON Fマウントのレンズで、もちろんD80用に購入したモノ。
下が28、上が300だからコレ一本で大体の撮影はまかなえる、ということ
で購入。若干古いレンズだがコンディションは良く、価格も安かった。
しばらくD80に付けっぱなしで使う事にしようかと。

取り急ぎで入手すべきはレンズフードフィルタ
67mm径のレンズは所持していないので、使い回せるフィルタが無い。
Amazonで探したら、レンズフードとフィルタのセットで安いモノがあっ
たので、取り敢えず購入してみた。

・・・1,790円
安い割にUV・CPL・ND4と最低限必要なフィルタは揃っている。
香港から直送なので、ちょっと入手に時間はかかるけど、それなりに良い
モノな気はする。まだ試してないけど(^^;)。

そういえば最近撮影にもあまり行って無い気が。
少し外に出なきゃダメだな、うん。

劇薬

▼劇薬 / 渡辺容子(Kindle版)

パチンコ屋に通う主婦とその周辺の人たちの物語。
つまりは基本的にダメな人たちの話。まぁ、数年前の僕もそうだった(^^;)。
だから、ネタ系の小説かと思っていたのだけど・・・。

そういう人たちを主人公にしてるにもかかわらず、内容はわりと本格的な
ミステリー。ただ、結局はパチンコ通いが止められない人たちの話だから、
なんというか・・・説得力が皆無なんだな、コレが(^^;)。

そして、ちょっと構成にイライラした。
各所で核心に迫る何かを匂わせる表現が多々あるが、それをすぐには明ら
かにせず、数十ページ先まで引っ張る、という手法の繰り返し。
しかも幾つかは大して大事な事では無い、という、ある種最悪なパターン。

こういうのが好きな人も居るとは思うのだが、僕にはかなりの消化不良。
渡辺容子という作家、残念ながら縁が無さそうだな・・・。