オリンピック柔道・90kg級に金メダル!!

昨夜夜更かしして見ていたリオ五輪・柔道男子90kg級
北京五輪100kg超級・石井慧以来、二大会ぶりに重量級金メダルが日本に
やってきた。

見事な柔道で快哉を叫ばさせてくれたのは、東海大学のベイカー茉秋
決勝こそ終盤で守りの体勢に入ったが(当たり前だ!)、その他は全て一本勝ち
ハーフで見た目も良く、突出したフィジカルで他国の選手を完全に圧倒。
まだ21歳と若く、4年後の東京五輪も確実に出てくると思われる、久々の大器。

・・・嬉しかったなぁ、単純に(^^)。
取り敢えず、次回五輪もぜひ金メダルを。UFCもしくはWWE、ないしはNJPWへ
の登場はその後でかまわないので♪

犬にきいてみろ

▼犬にきいてみろ / 池井戸潤(Kindle版)

大人気の池井戸潤花咲舞シリーズ一節
Kindle Singleと銘打たれたラインナップの一つで、人気作家短編を切り売り
する形態。おそらく数年後にはまとまって単行本になったりすると思うのだが、
人気シリーズをつまみ食い出来る感覚はちょっと嬉しい。

ドラマで大人気になった花咲舞シリーズだが、実はシリーズと言いながらこれ
までリリースされているのは「不祥事」一冊のみ(^^;)。ドラマはシーズン2
で制作されてるのにもかかわらずネタ枯れしないのは、全然違う主人公が活躍
する「銀行総務特命」からもエピソードを引っ張っているから。さすがにこれ
だけ人気が出てしまうと新エピソードを執筆せざるを得なくなったんだろうな、
池井戸センセ(^^;)。いや、個人的には非常に良い傾向です。

内容はある意味で“タイトル通り”(^^;)。
すっかりのイメージが定着した花咲女史が、相変わらず気持ち良い花咲節
聞かせてくれる、痛快経済モノ。なんだかんだでこの分野、完全に池井戸潤の
天下だな・・・。

199円のシングル盤としての役目は充分に果たしている。
願わくば、コレと他のエピソードをまとめた単行本を早めに出して欲しい。
でないと、ドラマのシーズン3が制作出来ない気がするので♪

水族館ガール3

▼水族館ガール3 / 木宮条太郎(Kindle版)

さて「水族館ガール」第三巻。
出向が突然長期化し、アクアパーク由香はいきなり多忙となる。
それにはしっかりワケがあって・・・という感じの内容。

由香水族館業務はさらにバリエーションが増し、内容も専門度が高くなって
いくのが興味深い。これまで真の主役であった筈のイルカたちはすっかり出番
が減り、代わりにサンゴ・ラッコ・マンボウという連中が幅を効かせてくる。
マンボウやサンゴはまだ想像出来る内容なのだが、ラッコやたら飼育が難し
い動物だ、というのが衝撃。僕にとってラッコは見るモノであり、決して飼う
モノでは無い。そういう考えてみれば当たり前の事実が、イヤに重くのしかか
ってくる感じが非常に切ない。

前二作で問題にしたラブコメ部分だが、今回はわりと鼻に付かないレベル
木宮条太郎、今作でようやく分配の適度さに気付いたらしい(^^;)。
おかげで特殊業務小説としてのまとまりは格段に上がっており、シリーズ3作
の中ではいちばん読み応えがあった。

巻を重ねる毎に精度が上がるのは非常に良いこと。おそらくこの後もシリーズ
は続きそうな気配が濃厚なので、次作のリリースを楽しみにしておきます。
・・・できればニッコリーの出番をちょっと多めで♪

水族館ガール2

▼水族館ガール2 / 木宮条太郎(Kindle版)

いきなりマイブームの「水族館ガール」、勢いに乗って第二巻
前作のラストで恋人同士になった由香だが、梶の大阪出向によりいきなり
遠距離恋愛、というシチュエーションから始まる。

この二人の関係、誤解があったり大喧嘩があったり行き違いがあったりと相変わ
らず波乱万丈なのだが、正直この恋愛小説の部分は“邪魔”ですよ、ええ(^^;)。
おそらく物語にバリエーションを付けるためにラブコメ要素が欲しかったんだろ
うけど、ならばもう少し状況を精査すべき。どうも無理矢理な感があるんだよな
ぁ、ちょっと(^^;)。

ただ、水族館業務の描写はを付けたいくらいすばらしかった。
特にラスト、創意工夫の末に行われた“実験”イルカライブ部分は、読んでいて
涙が出てくる程の感動劇“必死に「仕事」をすること”がどれだけすばらしいこ
とか、改めて思い出させてくれる、秀逸なエピソードだと思います!

このシリーズも残るところあと1作。
出来れば恋愛要素少なめ・仕事要素多め大団円を期待します。
・・・ドラマの展開も楽しみだ♪

Le Tartuffe

劇団つばめ組・第13回公演「タルチェフ」を中野の劇場HOPEにて。
フランスのモリエール17世紀に発表した戯曲で、いわゆる古典と呼ばれる演目。
・・・こういうのはちょっと苦手(^^;)なのだけど、ちょっとした事情で観に行く事に。

古い戯曲を大胆にアレンジし、人情劇喜劇に持って行く、というアイデアは悪く
無い。脚本家も演出家もかなり頑張った、というのは非常に良く解るのだが、正直
もう一歩、という感じ。あそこまで壊すのなら、台詞ももっと短く解りやすくした
方が良かったかもしれない。

しかし、主人公タルチェフを演じた中村純猛は注目に値する。
主役なのに登場まで1時間(^^;)を要したのだが、彼が出て来てから急に芝居が動き
始めた。元フィギュアスケーターでしっかり踊れるし、ルックスが良く、動いてい
るだけで華やかなのは天性の資質。そして、いわゆる「芝居の間の取り方」がかな
本格的になってきた。台詞の前後に相手を一瞬見つめるクセがあるようなのだが、
その時の表情をシーンによってカッチリ変えて来るところが凄い。コレを天然でや
ってるのだとすれば、末恐ろしいかも・・・。

中村くん、急速成長中
ひょっとしたら、ここ1〜2年の間で大物俳優になっちゃうかも。マジで。