伊坂幸太郎の短編。
小説新潮の3月号で発表された作品で、今のところ単行本系には未収録。
そろそろ伊坂幸太郎が恋しいなぁ、と感じていたところでのリリースはちょっ
と嬉しい。いいね、Kindle Singleって。
そして内容は期待に違わぬ伊坂ワールド。
ちょっとしたエピソードが連鎖し続け、最後はかなり幸せな感じで着地する。
この連鎖の中には伊坂ファンにはお馴染みのあの”スタイリッシュ空き巣”(^^;)
もしっかり登場する。どんな時でも読者のニーズを忘れない、伊坂幸太郎の
一流の手法。なんなら、ちょっとした接待を受けている気分になるのだから、
本当に恐れ入る。
紙の本にして29ページ・179円という価格が高く感じるか安く感じるかは
人それぞれだと思うのだが、僕にとってはこの上なく安い。なんなら毎月シン
グルをリリースしてくれても全く問題無いのだが(^^)。
とにかく良作。
早いところまとまってくれないかな、単行本に。