アノマリー

▼水鏡推理4 アノマリー / 松岡圭祐(Kindle版)

水鏡瑞希シリーズ第四弾
6月第三弾が出たばかりだから、半年もしないうちの続編リリースとなる。
松岡圭祐筆の速さ、本当に驚異的。

一般職国家公務員水鏡瑞希が所属するのは、
「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」
今回のネタは「気象コントロール」及び「不良少年少女更正」。パッと見た
だけでは関連が全く無いネタが、中盤から後半で絶妙にリンクしてくる。

さすがに今回の「気象」に関する記述は難解だったかも(^^;)。
前回の地磁気逆転は何故だか途中から理解した気になったのだが、今回は
ちんぷんかんぷんなママ読了を迎えてしまった。そこ、ちょっと無念(^^;)。

だからと言って物語がつまらないか?というと全くそんな事は無い。
全篇に渡って静かに、しかし圧倒的に流れ続ける緊迫感はシリーズ中随一
だし、各所で繰り広げられる心理戦の描写も見事。早くも次が楽しみにな
るほど。

そうそう、毎回苦言として書いている“過去キャラ活用”に関しては、もう
諦めました(^^;)。そこはもう期待しないので、新しい魅力的な登場人物を
バシバシ登場し続けさせて欲しい。すっごく惜しいけど(^^;)。