▼校閲ガール ア・ラ・モード / 宮木あや子(Kindle版)
昨年のちょうど今頃に読んだ宮木あや子「校閲ガール」の第二弾。
っても「オシャカワ」こと河野悦子がバッキンバッキンに活躍する話では
なくて、彼女の周辺人物たちのスピンオフストーリーをまとめた短編集。
こういうある意味「企画モノ」的な作品の場合、キャラにどれだけ思い入
れが持てるかがポイントなのだけど、校閲ガールに関してはこれ以前に
1作あるだけ(^^;)。ゆえに、通常ならば「いきなりスピンオフ?」的な
ひねくれた感情を持ってもおかしく無い。
ところが!
連ドラの印象が功を奏し、登場人物たちにやたら思い入れを持って読めち
ゃうから凄い。実はドラマと原作は細かい設定がかなり違い、彼ら・彼女
らの働いている現場も違う筈なのだが、それでもドラマとの違和感が全く
無い。そういう意味で、映像化が大成功したシリーズなのは間違い無い。
そして各人のエピソードもほっこり瑞々しく感動出来る物語ばかり。特に
茸原部長の壮絶な過去に関するエピソードは、ちょっと涙が出た。
このシリーズ、いいなぁやっぱり。
続編ももうとっくにリリースされてるから、すぐにでも読めるんだけど、
終わっちゃったら寂しくなりそう(^^;)。どうしようかなぁ・・・。