最強のナンバー2

▼最強のナンバー2 坂口征二 / 佐々木英俊

柔道家・元プロレスラーにして元新日本プロレスCEO坂口征二
僕がプロレスに初めて触れたのはNET(現テレ朝)の中継番組「ワールド
プロレスリング」。シングルだったのかタッグだったのかはさすがに覚え
ていないが、坂口はそこでブルート・バーナードと闘っていた。つまり、
僕の40年を超えるプロレス観戦は坂口から始まった、ということ。

そんな偉大なプロレスラー坂口征二の、本人公認バイオグラフィー
著者の佐々木英俊氏とは、ファンクラブ「荒鷲」会長だった人だから、
熱の入れ方が半端ない。なにしろ生誕前の坂口家の人物考察から話が始ま
り、幼少期・青年期・壮年期・老年期から現在に至るまでをしっかり取材。
結果500ページ(!)を余裕で越えるもの凄い作品を作ってしまったのだ
から、これはもう尊敬に値する仕事。

本当に「坂口の全て」が詰まった本。
柔道日本一の時代、現役プロレスラーの時代、新日本プロレス社長の時代
など、どの時期も不足の全く無い書き込みがなされており、もう唸るしか
無い程。しかも、決して事実の記述だけが続いている系の作品ではなく、
読んでいるうちに坂口征二という「人物」の大きさが解ってくる。これは
もう、ノンフィクションの手本と言って良いかもしれない。

強烈に印象に残ったのは、やはり組織としての新日本プロレスを立て直し
た時代の章。この部分はリアルに経営指南書であり、世の企業経営者皆が
参考に出来る内容だと思う。

ちなみにこの本、今日時点で発売日前なのだが、1月4日の新日本・東京ド
ーム大会の日に先行発売されていたのを入手した。他の人より早く、この
本に巡り会えて幸運だった、と素直に自慢しときます(^^;)。凄いよ、コレ。

“TAKAYUKI” IIZUKA

1.4東京ドームが終わり、新日本プロレスは契約更改の時期。
この時期になると必ず離脱する選手が現れ、やや寂しい思いをしてしまう
のだが、今年はKUSHIDAのWWE移籍がまず確定。そして、登場からずっ
とおもしろい試合を提供してくれたヤングバックス、正直どうでも良いが
CodyAEW旗揚げで離脱は確実。そして、我らのケニー・オメガもAEW
への合流が濃厚で、中邑退団時のような喪失感が。しかし・・・。

いちばん寂しいのが、現在鈴木軍に籍を置く飯塚高史引退がアナウンス
されたこと。コレ、かなりショックだった・・・。

現在こそ狂乱ファイターとしてのキャラが確立している飯塚だが、コレは
本当に“偉大な仕事”だったと思う。何故ならキャラチェンジ前の飯塚は、
本当に「新日本プロレス」を体現する実力派。要所々々で我々が思わず唸
るような試合を魅せてくれた。

弱点は「地味」だったのだが、それを払拭する狂乱ヒールへの転向。
これまでの飯塚を知っているからこそ、この変身への並々ならぬ意欲を感
じることが出来たし、心の底から応援できた。そんな飯塚が・・・。

ラストマッチは2月の後楽園ホール
飯塚が最後まで狂乱ヒールを演じるのなら、それはそれで納得出来る。
でも・・・。もし状況が許すのなら、最後に正統派の飯塚の姿を魅せて欲しい。
船木誠勝、鈴木みのる、佐々木健介、そして飯塚孝之は、僕らと同世代の
代表的なプロレスラー。最後は必ず看取るつもり。

あじまる・EP-PX30

この季節、ウチの食卓で多発するのが「鍋料理」
そうなるともちろん卓上コンロ土鍋なんかが必要になったりするのだが、
今まではグリルパンと呼ばれる電熱系すき焼き鍋(^^;)でおよそ20年くら
い対応していた。これがかなり長持ちし、今のところ不自由でも無かった
のだけど、鍋ならやっぱり土鍋っぽい器が欲しい、ということで買い換え
年末に取り寄せを頼んでいた商品がようやく到着。

↑↑象印・あじまる ブラウン EP-PX30AM-TA
土鍋(風)プレートの他に、焼肉プレートすき焼きプレート3種類
セットになったタイプ。焼肉もすき焼きもあまりやらない(^^;)のだが、
やっぱり大きな土鍋(風)が魅力。

さっそく今日、キムチ鍋を試したのだが、さすがに最近の機種だけあって
ハイパワー。鍋自体の容量も以前と比べてかなり余裕があり、以降の鍋は
面倒が無さそう。良い買い物だった♪

本日お店に引き取って貰ったグリルパン様にも、大きな感謝を。
20年も美味しい鍋を食べさせてくれて、本当にありがとう。お疲れ様!

YOU -君が全て-

長かった正月休暇の間に、思わず一気に観てしまったNetflixオリジナル
ドラマ「YOU -君が全て-」全10話USドラマで、ジャンルはおそらく
サイコサスペンス。ぶっちゃけ、ストーカーが主人公のオトナドラマ。

Netflixはオリジナルドラマが多々あるのだが、実はわりと「当たり」
少ない(^^;)。まぁ玉数だけは大量にあるので、その中から当たりを見つ
ける作業・・・とにかく片っ端から見る・・・は結構大変だったりする。この
作品は久々の「大当たり」

主人公の書店員が客として店に現れた女性に恋をし、彼女をモノにして
別れるまでの物語がシーズン1。見た目は爽やかだが、やることは変質的
エキセントリック。あらゆる方法で彼女をストーキングし、挙げ句に
いくつかの大犯罪を犯す、という、かなりサイコなストーリー。

配信オリジナルだけあり、R指定がかかりそうな際どい場面も連発。歪ん
だ恋愛ドラマとしてもかなり優秀であり、その手のドロドロ系が好きな
人たちならほぼほぼハマると思われる。

シーズン1のラストはまさかの展開。続きの展開が気になってしょうがな
いのだが、比較的新しい作品だから少し待たなきゃいけないかも(^^;)。
楽しいなぁ、Netflix発掘。さて、次はどれが当たるのか・・・。

Fight Club Pro in KORAKUEN HALL

久しぶりに「謎の興行」(^^;)とされたFight Club Pro後楽園ホール大会へ。
NXT・UKやRPWなど、最近にわかに盛り上がっているイギリスのプロレス
だが、Fight Club Pro(FCP)はお世辞にも大きな団体ではなく、単独で
海外公演を仕掛けるのは大博打。それも聖地・後楽園ホールなのだから、
ハッキリと「無謀」である。しかし、無謀であるからこそ観たくなるのが
すれっからしのマニア(^^;)。取り敢えず行ってみると・・・。

驚いたことに、場内は7分の入り。ド平日のホールにこれだけ観客を集め
られれば上等。僕以外にもバカがこんなに居る、というのに思わず苦笑。

登場する選手は殆ど知らない外人選手ばかり(^^;)。
セミでは現WWE戸澤アキラが、仙女里村明衣子と男女混合タッグを
組み、ヒールユニットのCCKと対戦。ちなみに里村は現FCP王者(!)な
のに驚く。

CCKは絶妙に弱く(^^;)、真っ向勝負で里村に普通に攻め込まれる感じ。
正直レベルは高く無いし、日本ではインディ団体でも通用しそうに無いの
だが、客が喜びそうなムーブを良く知っていて感心。そして久しぶりに
ホールのリングに上がった戸澤は水を得た魚で、余裕を持って試合をコン
トロール。最後は里村にカッチリ取らせたのだから、技術レベルもかなり
向上している模様。やるな、戸澤

そしてメインは4way蛍光灯デスマッチ
負傷欠場した葛西の代打で出場した竹田誠司を含め、大型のリッキー・シ
ェイン・ペイジ、長髪のドリュー・パーカー、そしてカリスマの気配すら
あるジミー・ハボックと、4名全員がすばらしいキ○ガイぶりを発揮。
あまりに凄い試合に会場から「Holy Shit!」コールが自然発生し、全試合
終了後には「Please Come Back!」チャントまで起こった。いやぁ・・・。

まさかここまで良い興行になるとは思いませんでした!
そして、ここまで外国人客が多いホールに、やや感動すら覚えた。
レッスルキングダムウィーク(※)なんてかなり嘘っぱちだと思ってたけ
ど、本当にあるのね(^^;)。各国共通だな、バカは(^^;)。もちろん、僕も
その一味だけど(^^;)。

※WWE最大のPPV・レッスルマニアの開催に便乗し、前後1〜2週くらい
で各団体が連続的に興行を打つ期間が「レッスルマニアウィーク」
コレになぞらえ、日本最大の興行である新日本プロレスの1.4東京ドー
ム大会の前後1〜2週の期間が「レッスルキングダムウィーク」とされ、
海外からコアなプロレスファンが多数日本に集まる、という都市伝説
・・・かと思ったら、本当にガイジンだらけだったよいよいよい♪