REDの思いがけない余波

#OP_FILMRED


公式よりネタバレ解禁になった16日、すぐにでもONE PIECE FILM RED
レビューを書こうと思っていたのだが・・・。

・・・なんというか、あれからちょっとした虚脱状態が続いている。
鑑賞直後は興奮状態が収まらず、すぐにでももう一度観たい、と思っていた
のだが、時間が経つにつれ、内容やたら深く考えてしまう自分が居た。

※※ 以下、ネタバレ注意で! ※※

突然登場したあまりに魅力的なキャラクターである『ウタ』が、いろんなこ
とに葛藤しながら選択したのは、自らの能力で構築した自分の「歌の世界」
に人々を閉じ込めた上で自決し、その世界を永遠にする、という相当アナー
キーなモノ。もちろん自分たちの【道】がハッキリしているルフィたちは、
ウタの世界を拒否し、説得を試みるのだが、走り出してしまったウタは止ま
らず・・・というのが基本線

親であるシャンクスに捨てられた上、自らのまで知ってしまったウタの
「決死の決断」を、否定出来る理屈を僕は持っていない。もし僕がウタの
世界に取り込まれ、状況を理解したとしても、きっとあの場所に止まって
しまう気がする。

だからこそ、映画ではややボカしてあった終幕やり切れない
原作や映画、アニメオリジナルを含め、誰よりも惹かれた女性キャラが
ウタである僕としては、せっかく取り戻しつつあった幸せを反故にして
散って行く様は、地獄に等しい。

・・・アニメ映画を観て、長く考え込む、という状況はこれまで覚えが無い。
それでももう一度、ウタのパフォーマンスを観たい、という気持ちも抑え
られないのが凄い。その後はきっと、また深く深く考え込んでしまうんだ
ろうけど。