#現代ホラー
読むべき本は取り敢えず読み終えたので、繋ぎに何か、ということ
でKindle Unlimitedを徘徊。気になるタイトルの作品を見つけたの
だが、同じ著者の少し古い作品があることに気付き、まずはこちら
から読んでみよう、ということに。
清水カルマ、2018年にこの作品で第4回本のサナギ賞大賞を受賞し
てデビューした比較的新しい作家さん。この作品は相当話題を呼ん
だらしく、橋本環奈・重岡大毅主演で実写映画化が確定、来年9月
の公開が決まっている。ということで、過度な期待を持った状態で
読んだのだけど・・・。
・・・いや、困った(^^;)。
全編から薄気味悪い状況が漂い続ける秀逸な現代ホラーであること
は間違い無いし、単純にストーリーだけをサラッと舐めれば、映像
化に最適な素材であることは間違い無く、そちらを観るのは非常に
楽しみなのだけど、文芸作品としてはちょっとだけ?マーク。状況
描写や言葉の選び方にはそれなりの才能を感じるのだが、どうもポ
イントがずれているような気がしてならない。
ラストも含め、構成的にも申し分無いだけに、その辺りが非常に惜
しい感。ただ、コレがデビュー作だと考えれば、その伸びしろには
期待していいかもしれない。
この作品に関しては、前述の通り映像化に注目。
特に橋本環奈がどんな演技を魅せてくれるか、すっごく楽しみ!