#入魂
Netflixにて、鳴り物入りで19日より配信開始となったドラマ『極悪女王』。
僕は20日・21日の二日間で、全5話を一気に観た。
あの頃の全女を知っているプロレスファンであれば、当時の女子プロレスが
どれだけ厳しい世界だったのかも当然知っている。であるが故に、芸人と女優
が、どれだけの事が出来るのか、と斜に構えて観ていたのだが、途中から思わ
ず正座してしまった。なんという凄まじいリアリティなんだろう・・・。
ゆりやんの演技はマジで鬼気迫るモノがあったのだが、もっと驚いたのは長与
千種を演じた唐田えりか。長与は女子プロの範疇に納まらない、日本プロレス
界でも屈指の「天才」であり、ソレを演じるのは困難、と思っていたのだが、
唐田は下手すればあの頃の本人よりもよっぽど長与千種だった。控えめに言っ
て「最高」だと思う。
プロレスファン的な観点から見ても、あの頃聞きかじっていた「噂」がある程
度「本当」だったことが解り、やたらゾクゾクした。実際にジャッキー佐藤が
引退に追い込まれた横田利美とのシングルマッチの決まり手は「押さえ込み」。
あの頃の僕ですら不可解に感じた場面は、きっと・・・。
とにかく、プロレスを扱ったドラマとしては、間違いなく歴代最高の内容。
普通にヒューマンドラマとして観ても、近年稀に見る大傑作。コレは全ての人
が、間違いなく観るべき。鈴木おさむ、さすがだ・・・。
・・・重箱の隅を突かせて貰えるのであれば、剛力彩芽の演じたライオネス飛鳥
がちょっとカッコ良過ぎ(^^;)。あの人もあの人で・・・。