NJPW vs NOAH Again

#対抗戦


新日本プロレスプロレスリング・ノア合同記者会見

2022年、横浜アリーナで行われる「WRESTLE KINGDOM 16」にて、
新日本とNOAHが久々にクロスすることに。今回は交流戦ではなく、完全
【対抗戦】モード。プロレスでここまでゾクッと来るニュースは本当に
久しぶりである。

ちょっと前までは「勝負にならない」と感じるところまで差の付いた両団
体の規模だが、ここ1年で状況は激変した。新体制で試合内容も観客動員
数も上げて来たNOAHに対し、ややこれまでの勢いが削がれて来た感のあ
る新日本。ここでの対抗戦開催は、どちらの団体にも起爆剤になり得る。

しかし、重要になるのは『勝ち負け』かと。
ここで負けた方の団体は、2022年が地獄になる可能性も。特に新日本は
地力をしっかり示す必要があり、結果如何では考えたくない事態に陥るか
もしれない。新日ファンとして、「NOAHに煮え湯を飲まされる」のは、
正直もうたくさんなので。

どんなカードになるか、今から楽しみ。
横浜は・・・行かなきゃならないだろうなぁ、来年。

Theme One

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
ハードロック/ヘビーメタル系では「神」と称されるドラマーソロ作品

Theme One by Cozy Powell.
コージー・パウエルジェフ・ベック・グループでブレイクし、全盛期
レインボーMSGホワイトスネイク等で驚愕のプレイを魅せてくれ
ドラムヒーロー。上記のバンドは極く若い頃に結構聴いていたが、さ
すがにソロワークまでは押さえていなかったのだが・・・。

大好きだったこの曲が、まさかコージーのソロだったとは・・・。
ちなみにこの曲、国際プロレス時代に大木金太郎入場テーマとして使
用し、平成になってからバトラーツ石川雄規もテーマとして使用して
いた曲。つまり、コージーを意識するずっと前から知っていた、という
こと。

改めて聞き返してみると、確かにドラムが明確に強調されたミックスで
コージーのプレイなことは明白。この歳になってこの事実を発見出来た
のは、こないだ紹介した「昭和プロレステーマ曲大事典」のおかげ。

そう考えると、もっと掘り出すべき曲やアーティストがありそうな予感。
良い本買ったな、マジで。

▼Over The Top / Cozy Powell

SHO THE MURDER MACHINE

#njbosj


新日本プロレス年末は、今年も【BEST OF THE SUPER Jr.】および
【WORLD TAG LEAGUE】の二本立て。交互にそれぞれの公式戦が行わ
れる形式なのだが、今年はBOSJの方がちょっとヘンな事になっている。

原因はバレットクラブ入りし、大ヒールと化したSHO
初戦にIWGPジュニア王者のエル・デスペラード、二戦目で前回BOSJ
覇者の高橋ヒロムを撃破。しかし、両試合ともにBC勢が介入した上で
の勝利。この状況に大ブーイングが起こっている。

この試合内容を観て、今年のリーグ戦への興味は消えた
BOSJはG1以上に過酷なリーグ戦でなければならない、という思いが
強く、フェアで無い試合が行われるBOSJは僕の中でBOSJでは無い。

リーグ戦への興味は失せたのだが、SHOの存在は非常に気になる。
やっていることはG1EVILがやったことと同じなのだが、コレをSHO
がやると逆にニヤッとする。装いだけ派手にして無理にヒールをやっ
ている・・・ように見える・・・EVILとは違い、SHOのヒールっぷりは既に
板に付いているし、やっつけ感が一切感じられない。プロレスラーと
しての資質の差なんだろうなぁ、コレが。

SHOがここまで開き直るのであるのなら、いっそ優勝して欲しい。
出来れば、全試合乱入・介入があった上での全勝で。そのあとはジュ
ニアに拘らず、ヘビーで悪逆の限りを尽くす、というのはどうかな?
ほっといてもあと5年以内新日本エースになれる素材なので、ここ
でのヒール経験は有意義かと。悪ければ悪いほどいいな、SHO。

昭和プロレステーマ曲大事典

#GATE MUSIC


▼昭和プロレステーマ曲大事典 / コブラ

もの凄くニッチなテーマのムック。いや、僕にとっては学術資料的な書籍。
著者のコブラ氏は僕がほぼ定期購読している「昭和プロレスマガジン」にて
毎号昭和プロレスの「入場テーマ曲」に関する記事を書いている人。この分
野では筋金入りの方。

プロレスラー名前で使っていたテーマ曲の検索が出来る、という辞書形式
1曲毎に深い内容の解説が記されており、年代ごとに違うテーマ曲を使用して
いる場合は複数曲がちゃんと掲載されている。

今はもう当たり前だが、「選手入場時に音楽を流す」ことが普通で無かった
時代があり、僕もその頃の記憶がしっかりある。アントニオ猪木「炎のフ
ァイター」で入場するのを初めて観た時は、身体に電流が走った覚えが(^^;)。
コレを思いついた・・・と言うより、「テーマミュージックに乗って入場」とい
うよりプロレスらしい風景を当たり前にしてくれた人に、本当に感謝したい。

しかし昔のプロレス界、「著作権」への配慮が全く無いのがある意味凄い。
今はしっかりオリジナル曲が作られるようになったが、こういう無法地帯も
それはそれで心地よい気も。

まとめてくれたコブラ氏に心からのリスペクトを。
この本のおかげでまたCDを数枚注文することになったのはナイショで。

昭和プロレス禁断の闘い

#全てのはじまり


▼昭和プロレス禁断の闘い / 福留崇広

「さよならムーンサルトプレス」の著者、福留崇広氏の作品。サブタイト
ルは『「アントニオ猪木 対 ストロング小林」が火をつけた日本人対決』

1974年3月19日、東京・蔵前国技館で行われたNWF世界ヘビー級選手権、
アントニオ猪木vsストロング小林の伝説の一戦を軸に、昭和の時代に展開
されたプロレスの【日本人対決】を描いた渾身のノンフィクション。

この作品が凄いのは、その猪木vs小林を全ての根源とし、その前後で話題
を呼んだ日本人対決を「一連の物語」として処理していること。個別に見
ればこの本に書かれていることは全て詳細まで知っており、今さら確認す
る必要は無いのだが、一連で描かれた所為で「壮大な物語」と化す。この
手法で作品を構成するのは、誰にでも出来る芸当ではない。

今のプロレス界では普通に行われる日本人同士の試合だが、それが普通で
は無い時代は確かにあった。もしアントニオ猪木とストロング小林の試合
が成功しなければ、心を燃やした藤波vs長州の名勝負数え歌や天龍・鶴田
鶴龍対決三銃士四天王の時代は来なかった、と思うとゾッとする。

丁寧な取材とポイントをしっかり押さえたインタビュー、何よりも行間か
ら溢れる圧倒的な説得力は、感嘆のレベル。メチャクチャ束のある本だが、
マニアなら絶対に読んでおいて損は無い。

福留氏の次作、題材が本当に気になる。それが「プロレス」で無かったと
しても、きっと読んじゃうだろうなぁ・・・。