DOCUMENTAL

Amazonプライムビデオ最終兵器とも言える番組がスタート。
タイトル「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」
今やお笑い界の“生ける伝説”の地位まで登り詰めたダウンタウン・松本人志
が仕掛ける、最強にして最高ドキュメンタリー。プロレス風に言うのなら、
『6時間アイアンマン笑ってはいけないバトルロイヤル』な感じか?

自らが年末に身を挺して行っている「笑ってはいけない」に、松本がチョイ
スした芸人10名が挑戦。年末と大きく違うのは、“笑った者から脱落”する
イリミネーションルールが採用されていること。優勝賞金1,000万円
ただし、この賞金は参加者各自が自腹を切って持ち寄ったお金。つまりは、
ウィナー・テイクス・オールのかなりガチなデスマッチである。

番組内容を冷静に分析すると、決して爆笑がずっと続くタイプのプログラム
では無い。しかし、人間の心理として「どうしても笑ってしまう」という
場面が左ジャブの連打のように繰り出される。ジャブとは言え連打されると
強烈で、結局1時間近く笑いっぱなしになってしまう。さすがは稀代の天才
松本人志。この人の「型」は、いったいいくつあるんだろう?

そして、Amazonプライムビデオにも感心。
「仮面ライダーアマゾンズ」「宇宙の仕事」「有田と週刊プロレスと」など、
幅広いジャンルに渡って制作された独自コンテンツが多々。ここで松本を引
っ張り出して来るのだから、このサービスに対して本気なのがヒシヒシと。
以降も注目。何が飛び出すか解らんぞ、この配信!

待望!「ユーコン」DVD鑑賞!

長年バカ生活を続けているが、個人的にいちばん好きなシリーズは間違い無く
「ユーコン川160キロ~地獄の6日間~」。美しく雄大なカナダ・ユーコン川
でロケをしているにもかかわらず、やっていることはいつも以上にいつも通り
“どうでしょう”「対決列島」からの流れといい、冒頭の企画説明といい、
起こること全てが面白い、という最高の構成である。

オンエアの録画分に関してはもうセリフを暗記できるくらい何度も観てるの
だが、新たに購入したこのDVD版がまた最高。オンエアでカットされている
部分を大胆に足し、また新たな面白さが。100回以上観てるハズなのに、見
事に新鮮な気分になったのだから、この番組には間違い無く「魔力」がある。

心が荒んだ時とか、悲しい事があった時、僕はいつの間にかどうでしょう
観ている。映画やプロレスを含む全ての映像作品の中で、これだけ繰り返し
鑑賞してしまうモノは皆無。やっぱ凄いな、どうでしょうって。

イモトアヤコの地球7周半

▼イモトアヤコの地球7周半 / イモトアヤコ(Kindle版)

日本テレビ「イッテQ」“珍獣ハンター”ことイモトアヤコの著書。
通常この手のタレント本はほぼ購入しないのだが、あのイモトがどんな文章を
書くのかちょっと興味があり、なんとなく購入。Kindleストアでセールになっ
ていた、というのも大きな理由なんだけど(^^;)。

内容は「イモト流グローバル論」といった感じで、失礼を承知で言えば意外と
しっかりしている感。さすがに1年の2/3は海外に出てる人の書いてる本だけあ
り、全体的な説得力はかなりのモノ。それまでほぼ海外旅行をしていなかった
人が、ある日を境に世界各国での仕事を余儀なくされてしまったのだから、
彼女の国際感覚が鋭敏になって行くのは当然。紹介文に「ワールドサバイバル
術」とあるが、そのキャッチコピーに偽りは無い、と思う。

イモトの普段の仕事については、純粋に尊敬しているし、本当にすばらしいと
思う。彼女に憧れて海外に出たくなる若者がきっとたくさん居る筈だし、そう
いう人たちにとっては本当に役に立つ指南書になるハズ。特に要所々々で語ら
れるいくつかの「心構え」に関しては、正しく心して読んだ方がいい。

僕がもう少し若かったら、この本に触発されて海外を目指したかも。
そういう年齢の時に読みたかったな、本当のところは(^^;)。

「笑喫茶☆つっちー」で土田に唸る!

amazonプライムビデオ限定コンテンツ「笑喫茶☆つっちー」が面白い。

今や“キング・オブ・ひな壇”芸人としての立場を確立している土田晃之MC
を担当し、毎回1組の芸人をゲストに迎えての“喫茶店トーク”を展開。
さすがに限定コンテンツらしく、かなり突っ込んだヤバい話(^^;)満載。
1時間を超えるプログラムながら、全く飽きることなくエピソード3まで観て
しまった。

以前から土田の話術はすばらしい、と思っていたのだが、この番組でのゲスト
転がしは「最強」のレベル。限定コンテンツだけでなく、地上波、下手すれば
ゴールデンに持っていっても充分に成立する気がする。

全10エピソード、残りは7本。すぐに続編を作って欲しい。マジで。

UTAMARU LAST STAND

名実共に“日本一の噺家”である桂歌丸師匠が、本日笑点司会勇退
歌丸ラスト大喜利スペシャルは、生放送を含めた1時間30分の華舞台。

「笑点」は50年以上続く長寿番組。
僕が物心付いた頃から番組は放送されており、その頃から回答席の一番
下手の位置に歌丸師匠は座っていた。月日が経って座る位置はもう一つ
下手司会者の席に移ったけど、歌丸師匠はずっと笑点の画面に居続け
てくれた。

そんな師匠が笑点・大喜利から消える。
来週から司会は春風亭昇太師匠。大方の予想を裏切る思い切った人事は、
きっと歌丸師匠の意向が反映されたに違い無い。歌さん以外に圓楽師匠
を弄っていちばん面白いのは、きっと昇太師匠。そして、長期間の司会
がこなせる実力者も、きっと昇太師匠以外に居ない。発表時には驚いた
が、考えてみればここまで納得出来る人事も無い。

今日の放送も、最初から最後まで笑った
歌丸師匠は最後まで自分の仕事をきっちりこなし、最高に格好良く司会
の座から降りていった。あんな凄い79歳は、今まで見たことが無い。

だけど、大笑いしながらも涙が全く止まらない。来週からこの画面に
桂歌丸が居ない、ということが寂しすぎる。

体調があまりよろしくない、という話は良く聞く。
それでも、高座にはずっと上がり続けて欲しいし、違った形で笑点にも
ずっと関わって欲しい。

さすがに最後は、テレビに向かって正座した。
いままで本当にお疲れ様でした。

・・・お願いです。いつまでも、いつまでもお元気で居てください!