新日本プロレス・WRESTLE KINGDOM 10 in TOKYO DOME。
毎年初詣代わりのドーム行き、というのは定番だったのだが、今年は思う所
あって自宅にてネット観戦。NJPW Worldとテレ朝ch2の二元体勢にて。
▼NEVER無差別級選手権
×石井智宏 vs 柴田勝頼○
※石井が二度目の防衛に失敗、柴田が王座奪取
NEVERブランドは、「ゴツゴツしたプロレス」の代名詞になりつつある。
現状でこの闘いを体現するに相応しい二人のぶつかり合いは、呆れてしまう
程の意地の張り合いに終始。泥臭く、男臭い闘いを制したのは柴田。
こうなったらストロングBJ勢とかDDTの入江、全日本の諏訪魔あたりとの
防衛戦が組まれれば、NEVERはもっと盛り上がる気が。
正直、この試合の後ではセミ・メインがキツいかな、と思ったのだが・・・。
▼IWGPインターコンチネンタル選手権
○中邑真輔 vs A.J・スタイルズ×
※中邑が二度目の防衛に成功
日米の天才同士が初対決。まだこのカードが残っていた、という事実が、
今の新日本の層の厚さを物語っていた。
全篇に渡って光ったのはAJの上手さだったが、ソレを引き出した中邑の
非凡さを褒めるべき。昨年の飯伏戦も出色の内容だったが、今回はアレ
に勝るとも劣らない鮮烈な試合。試合後に拳をぶつけ合う二人が印象的。
AJは間もなく新日本との契約が終了する、との噂も。
その前に、この試合が観られて本当に良かった。
▼IWGPヘビー級選手権
○オカダ・カズチカ vs 棚橋弘至×
※オカダが二度目の防衛に成功
プロレスを見続けて40年以上が経過した僕が、試合終了まで結果が全く
読めなかった。心情的にはもちろん棚橋寄りの僕だが、なかなかドームで
結果の出せなかったオカダの迫力は認めざるを得ず。
そして、天龍引退の露払いを見事に務めたオカダは完全に一皮剥けていた。
お互いのフィニッシュを返し合う消耗戦を制したのは、現IWGP王者だった。
メインに相応しい熱戦。双方に拍手を贈りたい。
もしオカダが防衛した場合、もう一つ注目していた部分があった。
棚橋の「愛してま〜す!」が無いドームのエンディングが成立するのか?
ということ。今回は会場に居なかったから、本当のところは解らないのだ
が、オカダの「プロレス界に金の雨が降るぞ!」でも充分に成立していた
ように思う。
オカダをこの位置まで押し上げたのも、新日本をここまで復活させたのも、
全て棚橋。その棚橋が中心線から一歩引いてしまわないか、それが本当に
心配である。棚橋弘至に我々が受けた「恩」は、まだ返せていない。
来期、早々の巻き返しを期待する。
今年のドームおみくじは「大吉」でノープロブレム。
第一試合からメインまで、退屈する試合が一つも無い完成された興行。
今年も新日本は突っ走るだろうし、こちらはその勢いに相乗りさせて貰う
つもり。金の雨が降るといいなぁ、僕にも。