新日本プロレスが公式サイトにてスーパー・ストロング・マシンの引退を
アナウンス。本人の意向により引退試合は行わず、6月19日の後楽園大会
にて、引退セレモニーのみ執り行われる模様。
マシンはある意味で新日本プロレスの「救世主」であった。
UWF勢が去り、長州率いる維新軍団までが去った新日本に突如として出現
した怪覆面。増殖する軍団の中でもその実力は群を抜いており、すっかり
寂しくなった新日本で、アントニオ猪木のライバルとしての立場を見事に
全うして見せた。あの時期にマシンが居なかったら、と考えると、本当に
ゾッとする。
その後は残念ながら本当の意味でトップ戦線に立つことは無かったが、
藤波に「お前は平田だ!」と言われた事件、蝶野とのタッグで仲間割れし
た後に「しょっぱい試合ですみません!」と思わず謝ってしまった事件な
ど、プロレスファンが思わず「暖かい目」で見てしまうようなエピソード
の多々ある、味わい深いプロレスラーだった。
そして、やはり秀逸だったのがマスクのデザイン。
世界に覆面レスラーは星の数ほど居るが、目元・口元をメッシュ素材で隠
すデザインはあまりにも斬新。僕の中ではこのマスクを超えるインパクト
は今を以て登場していない。
昭和後期の新日本を救ってくれた名バイプレーヤーにリスペクトを。
お疲れ様でした!
参考:SSマシン引退「悔いのないプロレス人生送れた」(東スポ)