“白覆面の魔王”こと、ザ・デストロイヤー(本名:ディック・ベイヤー)が、
3月7日(日本時間8日)、米国ニューヨーク州・バッファローの自宅で永眠。
死因は今のところ明らかにされていないが、家族に看取られた安らかな死で
あったという。元WWA世界ヘビー級・AWA世界ヘビー級王者。享年88。
僕がプロレスに興味を持った要因の一つが、ザ・デストロイヤー。
他のスポーツでは絶対にあり得ない“覆面レスラー”という存在があまりに
奇異な上に、当時の子どもたちの誰もが真似した“足四の字固め”という必
殺技の説得力と相まって、プロレス少年の心をガッチリ掴んだ。僕が知っ
た頃のデストロイヤーは全日本プロレスの日本陣営で活躍する正統派だっ
たことも大きな理由。
↑↑はあまりにも有名な力道山との死闘。
この試合のテレビ視聴率は64%という放送史上4位の記録。真っ白なマスク
を鮮血で染める姿は当時のデストロイヤーの定番であり、最も恐怖を感じさ
せるプロレスラーであったらしい。
力道山亡き後の日本プロレス時代は、エース外国人として猪木・馬場と対戦。
↓↓、YouTubeで発見した猪木との試合は実力者同士の好勝負で、今観ても
唸ってしまう程のレベル。
全日本プロレス参戦時は、PWF認定US王者として活躍。
↓↓のマスカラスとの試合を始め、大ヒット企画「覆面十番勝負」シリーズ
ではずっとデストロイヤーを応援していた。このマスカラスとの試合も記憶
しているのだが、会場の声援がマスカラスに集中していたのに憤っていた覚
えがある。
そして、僕が最初に手に入れたマスクもデストロイヤーのもの。
直筆サインの入った、今思えばかなり貴重なモデルだったのだが、小学生の
頃に何度も被ってプロレスごっこをしたため、破れてしまったのが非常に悔
やまれる。今もマスクを収集しているのは、あの頃のトキメキが未だに鮮明
なのが原因だと思う。
謹んでご冥福をお祈りします。
長生きしてくれたことを感謝すると同時に、これまでの功績を大きくリスペ
クトします。また必ず、どこかで。
※偉大なるプロレスラーであった故人に敬意を表し、敬称略とさせていただ
きました。