2019・G1 at 東京・日本武道館 vol.2

#G1 #武道館(2) #Bブロック予想ハズレ


新日本プロレス「G1 CLIMAX 29」日本武道館3連戦2日目
途中からBブロックの星取り状況には全く興味が無くなってしまい、この最
終戦も正直あまり注目していなかったのだが、最後の最後で「え!」と絶句
する結果に。今日はメインのみピックアップ。

内藤哲也vsジェイ・ホワイト初シングル
星取りで並んでいた選手がアンダーでことごとく敗れたため、Bブロックも
この試合の勝者が決勝進出、というシチュエーション。ここまでは読めた


両者共に「小賢しく強いヒール」なキャラクター(^^;)なため、試合がなか
なか始まらない、という弊害(^^;)。この展開で主導権を握るのは本来なら
内藤のハズなのだが、余裕を感じるのはジェイの方。この段階でこりゃヤバ
い、とちょっと思ったのだが・・・。



試合のテンポが一段上がった段階でも、攻防でことごとく内藤の上を行った
のはジェイ。終盤まで内藤が極めた技はグロリアコリエンド式デスティー
のみで、正調のデスティーノは最後まで出せず仕舞い。


コレに対し、得意技を次々と決めて魅せたのはジェイ。ラス前のクロスアー
ム式ブラディサンデーは強烈で、事実上この一発で内藤の戦意を奪った、と
言って良いと思う。


間髪入れずにブレードランナーを決め、堂々と内藤に完勝したジェイ。
セコンド・外道の介入はほぼ無く、実力で内藤を上回って魅せたのだから、
この男もやはり只者では無い。

決勝進出を決めたジェイはAブロック覇者飯伏を呼び出し、「明日は正々
堂々やろう!」の握手。飯伏もこれを受け入れたのだが・・・。

なんとここで外道が介入し、負傷している飯伏の左足を攻撃。パイプイスで
左足を乱打された飯伏、明日の決勝に黄信号が点った状態に。

・・・解らなくなってきた(^^;)。
当然、内藤vs飯伏の決勝になると思っていたのだが、ジェイの不敵な笑顔
観ていると、飯伏ですらカンタンに勝てる相手では無いような・・・。もちろん
明日は飯伏を応援するつもりだが、言い様のない不安も。G1、すげぇ・・・。

今回はアンダーカードにも良い試合があり、本当は触れるべきだった。
特に鷹木信悟タイチは、勝ち負けに拘らず絶えず見どころのある試合をし
てくれたし、前半を一人で盛り上げたジョン・モクスリーにも大きな拍手を
送りたい。

・・・後藤にはガッカリだ、やっぱり(^^;)。

※リーグ戦結果
×矢野通(4勝5敗)vs.ジェフ・コブ(4勝5敗) ○
×石井智宏(4勝5敗)vs.タイチ(4勝5敗)○
○ジュース・ロビンソン(4勝5敗)vs.ジョン・モクスリー(5勝4敗) ×
×後藤洋央紀(5勝4敗)vs.鷹木信悟(4勝5敗)○
×内藤哲也(5勝4敗)vs.ジェイ・ホワイト(6勝3敗)○


↓↓8/11までの星取り表↓↓

Aブロック(クリックで大きなサイズ)

Bブロック(クリックで大きなサイズ)

2019・G1 at 東京・日本武道館 vol.1

#G1 #武道館(1) #Aブロック予想的中


新日本プロレス「G1 CLIMAX 29」日本武道館3連戦初日
個人的なことを言うと今日から海外出張中、この3連戦は全てNJPW WORLD
でネット観戦ということに。今日の興味は飯伏の決勝進出成るか?と、棚橋
は勝ち越し出来るのか?の2つ。当然2試合ピックアップ。

棚橋弘至vsウィル・オスプレイシングル初対決がセミファイナル。
いわゆる“今風”最先端であるオスプレイに対し、タナがどういう受けを見
せるかが注目された試合。個人的にはこのG1の中でのベストバウト



やはり棚橋の“プロレス力”は凄まじく、序盤からゆったりしたリズムでペー
スを握る。しかし、手足の取り合いという地味なムーブでも客を全く退屈さ
せないのはさすが。コレを真っ向から受けたオスプレイも凄かった。


中盤、タナが恐ろしい技を繰り出す。
フロントインディアンデスロックを仕掛けたまま、自ら後方にブリッジ
恐ろしいほど苦悶の表情を浮かべるオスプレイを見て、このクラシカルな技
いきなり進化した瞬間を見た。


しかし、若さで勝るオスプレイが後半に怒濤の攻め。
ロビンソンスペシャル、オスカッター、ヒドゥンブレイドなどの必殺技を全
て決めて見せたのには思わず唸った。オスプレイもまた、ジュニアの枠を完
全に打ち破った感。


最後はストーム・ブレーカーを完全に決め、オスプレイの激勝
タナのコンディションは最初から最後まで最悪だった気がするのだが、それ
でも毎回“魅せる”試合を貫いたことに拍手を贈りたい。

・・・できれば、もっとちゃんと休んで欲しいなぁ、棚橋には。
もう一度、棚橋がIWGPのベルトを巻く姿を観ないと、僕は死んでも死にきれ
ないので。

オカダ・カズチカvs飯伏幸太がG1 CLIMAX 29・Aブロックの最終戦
勝者が決勝進出。こういうシチュエーションが自然に成り立ってしまうのが
今の新日本のパワーか。


こちらも重厚な展開で始まったが、両者の「コイツにだけは負けられない」
的な意地が如実に表れる攻防。パンチ・チョップの一発々々で張り合ってし
まうのだから、観る方も力が入る。やや上を行ったのはオカダだったが・・・。


オカダのドロップキックをカウンターのライガーボムで切り返したあたりか
飯伏のペースに。オカダも飯伏のボマイエを強烈なドロップキックで切り
返す、という意地を魅せたが、ゾーンに入った飯伏は治まらず。


説得力抜群のカミゴエ2連発で飯伏の勝利、決勝進出確定
このG1では前半に厳しい闘いを強いられた飯伏だが、中盤から後半にかけ
ての強さは圧巻とも言えるすばらしい内容だった。

まるでG1自体が終わってしまったかのような大歓声に包まれた武道館だが、
まだ明日のBブロックが残っている。正直、Aブロックに比べると注目度は
かなり低い気がするのだが、果たして・・・。

※リーグ戦結果
×イービル(4勝5敗)vs.ランス・アーチャー(3勝6敗)○
×SANADA(4勝5敗)vs.バッドラック・ファレ(4勝5敗)○
×KENTA(4勝5敗)vs.ザック・セイバーJr.(4勝5敗)○
×棚橋弘至(4勝5敗)vsウィル・オスプレイ(4勝5敗)○
×オカダ・カズチカ(7勝2敗)vs.飯伏幸太(7勝2敗) ○


↓↓8/1までの星取り表↓↓

Aブロック(クリックで大きなサイズ)

Bブロック(クリックで大きなサイズ)

毒虎シュート夜話 昭和プロレス暗黒対談

#日本プロレス #米国定住


▼毒虎シュート夜話 / ザ・グレート・カブキ、タイガー戸口(Kindle版)

“東洋の神秘”ことザ・グレート・カブキと、“野生の虎”ことタイガー戸口
対談集。Amazonの紹介文を読むと、2人が誌面上でケンカしているような
内容(^^;)だと勘違いしそうだが、基本的に仲良く喋っているので念のため。
ただし、話していることはやっぱりのあるビッグマウスなのだが(^^;)。

両名とも愛読しているGスピリッツ等で語り部としてよく登場するため、そ
れぞれの話が面白いのは良く知っているつもりだったが、やっぱり会話とな
ると(良い意味で)余計な一言が出てくる。正直、どれもこれもどこかで聞
きかじっているエピソードではあるのだが、2人の毒舌で改めて語られると
3割増しの面白さ。やっぱりアメリカでも一流だった選手は違うな、と感じ
た次第。

面白かったのはジャイアント馬場のエピソードで、2人の愛憎入り乱れる
感情がストレートに入ってくる。新日本系の裏話は楽しめない場合が多い
のだが、“王道”に関するネタは鉄板。生々しい話でも普通に読めちゃうの
は、やっぱり「よその家」の話だからなのかなぁ・・・。

無論、かなり専門性の高い内容なので、ファン以外が読んでも絶対に何が
なんだか解りません(^^;)。間違い無くマニア向けなのでご注意を!

・・・この2人に、次はキラー・カーンを混ぜてくんないかなぁ(^^;)。

2019・G1 at 神奈川・横浜文化体育館

#G1 #文体 #混戦


新日本プロレス「G1 CLIMAX 29」神奈川・横浜文体
文体と言えばプロレスだけでなくいろいろな思い出のある会場だが、新日本
の使用は今回がラスト。以降は一旦取り壊され、新しい建物となるらしい。
本日はBブロック。ピックアップすべきは1試合のみ・・・。

メイン、石井智宏vs鷹木信悟
星取り的に石井が決勝進出の可能性を若干残しているとは言え、鷹木は既に
脱落が確定。なのに何故このカードが文体ラストのメインになるのか、当初
は理解に苦しんだのだが、答えは一つしか無かった。回答は後ほど。


とにかく「肉弾戦」という古い言葉がしっくり来る、ゴツゴツした試合。
両者共に正面から力一杯打ち合い、力一杯受け合う、という内容が20分以上
続くのだから、観客がヒートしないワケが無い。テレビで観ていても途中で
「やり過ぎだろ、コレ・・・」とか思ってしまうのだから凄い。


やっぱり鷹木のジュニアとしてのキャリア余計だった(^^;)。
あの石井を相手に全くいなすことなく正面から打ち合い、その上で勝利する、
などということは、ヘビー級の一流どころでもかなり困難な筈。今の鷹木を
観て、ジュニアの選手と判断する人は、もう一人も居ない気がする。


元に戻り、「何故この試合がメインだったのか?」の答えは、「他の試合が
酷くなることが予想された」からだと思う。らしさを魅せた矢野は特別とし
ても、緊迫感に欠ける試合をした内藤モクスリーにあまりにアッサリ勝っ
てしまう後藤、長いだけで内容の無いダラダラさを見せつけたジェイなど、
メイン以外のリーグ戦は悉くサイアク。現状で10点の選手が4人いるのだが、
同じ10点でもAブロックの10点Bブロックの10点は全然違う。
次回のG1はブロック分けにもっと気を使って欲しい、と思う。

混戦状態だが、おそらく内藤vsジェイ勝者決勝に行くことになる。
どうせなら決勝で内藤vs飯伏が観たいのだが、どんなもんかなぁ・・・。

※リーグ戦結果
×タイチ(3勝5敗)vs.矢野通(4勝4敗)○
○内藤哲也(5勝3敗)×vs.ジェフ・コブ(3勝5敗) ×タイチ(3勝4敗)○
○後藤洋央紀(5勝3敗)vs.ジョン・モクスリー(5勝3敗) ×
×ジュース・ロビンソン(3勝5敗)vs.ジェイ・ホワイト(5勝3敗)○
×石井智宏(4勝4敗) vs.鷹木信悟(3勝5敗)○


↓↓8/1までの星取り表↓↓

Aブロック(クリックで大きなサイズ)

Bブロック(クリックで大きなサイズ)

2019・G1 at 静岡・浜松アリーナ

#G1 #浜松アリーナ #準決勝進出2名確定


新日本プロレス「G1 CLIMAX 29」静岡・浜松アリーナ大会。
これまでで3敗以下の選手でも今日の勝ち負けで決勝進出が確定することに。
もっとも、大阪終了の段階で現実的には2人に絞られているワケなのだが・・・。
今日のピックアップは2試合

第7試合、ウィル・オスプレイvsKENTA
実はブロック確定後、僕がいちばん期待していたカード。この両者であれば、
かなりスイングした好勝負になる、と踏んでいたのだけど・・・。


実際、好勝負ではあった。だけど、ソレに若干水を差したのがKENTAの“受け”
オスプレイの難易度の高い技をキレイに受けるのはそりゃあ難しいとは思うの
だが、幾つかのレベルの低い受けで試合が軽く断線してしまう印象を受けた。
コレはさすがに口惜しい。あのKENTAなのに、どうして?という感。

逆にオスプレイはけして良いコンディションで無いにも関わらず、軽快な動き
で客を沸かせる。さらにパワフルですらあるのだから、ブランクの長いKENTA
が付いていくのは難しかったのかも。


このG1で何度もトライしながらなかなか決められなかったストームブレーカー
をバッチリ決めたオスプレイの快勝。終わってから感じたのは、オスプレイこ
そがかつてのKENTAであった、ということ。逆に何故だかKENTAからはコブラ
の匂い(^^;)が漂った。G1後に巻き返せるかどうか、不安だなぁ・・・。

そしてセミファイナル、飯伏幸太vsザック・セイバーJr.
飯伏はこの試合に勝てば、この日メインのオカダの勝敗に関わらず最終戦に望み
を繋ぐことの出来る大事な試合。しかし、リーグ戦を諦めてヤケになっている風
のザックは難敵と言えたのだが・・・。


今日の両者の試合に関しては、悉く飯伏の意識が上を行った感あり。
ザックもいつものようにしつこい関節技で飯伏に食い下がったのだが、全体感
飯伏を上回るシーンは無かったような気がする。


熱戦を見事に制したのは飯伏、これで6勝2敗
メインでEVILに勝利し、7勝1敗で今日を終えたオカダと8/10武道館で最終戦
これに飯伏が勝利すれば7勝2敗で並び、直接対決で勝利することになるので飯伏
の決勝進出が確定する。今年は優勝して欲しいなぁ、棚橋の為にも

10日、武道館のメインは要注目。
僕の当初の予想は「飯伏の決勝進出及び内藤を破っての優勝」なのだが、今回の
G1に於けるオカダの強さも大したモノ。どっちに転ぶか解らんぞ、コレは・・・。

※リーグ戦結果
○SANADA(4勝4敗)vs.ランス・アーチャー(2勝6敗)×
×棚橋弘至(4勝4敗)vs.バッドラック・ファレ(3勝5敗)○
○ウィル・オスプレイ(3勝5敗)vs.KENTA(4勝4敗)×
○飯伏幸太(6勝2敗)vs.ザック・セイバーJr.(3勝5敗)×
○オカダ・カズチカ(7勝1敗) vs.イービル(4勝4敗) ×


↓↓8/7までの星取り表↓↓

Aブロック(クリックで大きなサイズ)

Bブロック(クリックで大きなサイズ)