2019・G1 at 東京・日本武道館 vol.3

#G1 #武道館(3) #令和最初の夏男


新日本プロレス「G1 CLIMAX 29」日本武道館3連戦3日目
史上最長の長さを誇った今年のG1も、遂に最終戦を迎えることになった。
・・・書いたなぁ、今回は(^^;)。僕のG1全戦レビューも今日で最後。
もちろん決勝戦から。


飯伏幸太(A:7勝2敗・14点)vsジェイ・ホワイト(B:6勝3敗・12点)。
共に前半で連敗を喫しながら、残りを全勝で駆け上がって来た。とはいえ、
比較的強豪の揃ったAブロックと、そうでもなかったBブロックでは、同じ
首位とはいえ世間はそうは見ない。改めて考えてみると、ジェイにとっては
正念場。ここで優勝できなければ「やはり」と思われるだけなので。


試合は一進一退ながら、前日にイス攻撃で悪化した左足を抱える飯伏が受け
に回らざるを得ない展開に。ジェイが天下一品とも言える嫌らしさを発揮し、
前半のペースを握る。しかし、今年の飯伏はやはり違った。




飯伏には勝たなければならない理由が幾つもある。
オカダ・内藤と言った同世代の選手の中で、IWGPヘビー級未戴冠なのは飯伏
のみ。ここでG1という勲章を手に入れないと、いつまで経ってもトップには
なれない。そして、このリーグ戦中に棚橋から受け取ったであろう「何か」
タナの為にも、飯伏は負けの許されない状況であった。


ジェイ必殺のブレードランナーをクリアし、カミゴエ2連発
このG1中で幾度となく観た飯伏の黄金パターンが執念で決まり、難敵のジェ
イを見事に突破。遂にG1覇者となり、東京ドームのメインで闘う権利証を手
に入れて見せた。


・・・感無量
DDTでのデビューに近いあたりから飯伏を観ている僕としては、名実ともに
新日本の主役となった飯伏の姿が殊の外眩しく見える。遂にここまで来たか
の感。この後は権利証を守り抜き、ドームのメインに辿り着き、その上で最
高峰であるIWGPヘビーのベルトを巻いて欲しい。マジで期待してます!

もう一つだけ触れておくべきこと。
第6試合で行われた6人タッグマッチで、KENTAが石井・YOSHI-HASHI、更
には盟友の柴田勝頼まで裏切り、バレットクラブ入りを表明した。KENTAは
立ち位置を考えなければならない、と思っていたところにまさかのヒール化
これに関しては、決断したKENTAを評価したい。生き残って行くにはもう、
これくらい恥をかくべきであり、それが実行出来たことでもう少しKENTAの
この先を見たくなった。巻き返して欲しいな、個人的には。

なんにせよ今年のG1、かなり熱い夏でございました!
G1レビューはこちらで終了。また来年、気が向いたら。