#時をかける新人
▼MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 / 内藤了(Kindle版)
藤堂比奈子シリーズに続く内藤了の新しい警察小説シリーズ。
最初にお詫びしておくと、コレは完全なるレビュー書き忘れ案件(^^;)。
実際には今年2月で既に読了しており、シリーズ新作を楽しみにしていた、
というのがリアルなステータスなので念のため。
表紙の装丁やデザインは比奈子シリーズを踏襲しており、似たようなテイ
ストのハードな警察小説かと思いきや、全く別の切り口で攻めてくる、と
いう飛び道具。主人公は研修の一環で東京駅前の交番で勤務している堀北
恵平(ほりきたけっぺい)という珍しい名前の新人女性警察官。向上心の
高い初々しい新人が、猟奇的な事件に巻き込まれて・・・という内容。
これだけ書くと「あれ?また猟奇?」(^^;)とか思いそうだが、この物語
の本質はソコでは無い。いろいろネタバレになるので詳しく書くことは出
来ないのだが、一言ヒントを言えば「ファンタジー」。扱っている事件は
相変わらず重たいが、雰囲気はもっとアットホームでウェット。ある意味、
安心して読めるミステリーだと思う。
現状、この作品の半年後にリリースされた続編を読んでいるのだが、そち
らもかなりエキサイティング。名シリーズ誕生の予感。やるな、内藤了!