『太陽の天才児』

#愛してま〜す!


打ち合わせから帰宅し、なんとなくテレビを点けたところ、サムライTVで
新日本プロレス「NEW BEGINING」後楽園ホール大会がオンエア中だった。
セミファイナルの途中からなんとなくザッピングしていたのだが、メイン
に思わず貰い泣きしてしまう光景が。

マスター・ワトと組み、鷹木信悟&BUSHIと闘ったエース・棚橋弘至が、
見事に勝利し、〆のマイクアピールと恒例のエアギター。久々に幸福な時
が訪れたのだが・・・。

「オレは今日の後楽園ホール大会を一生忘れない」と言って感極まる逸材。
けして広くは無い後楽園ホールなのに、集客は100名居るかいないか
棚橋中邑が死ぬ気で活躍して復活した新日本のホールが、本当ならこん
な客入りで良いワケが無い。涙をこらえて上を見上げた棚橋が、絞り出す
ように発した言葉は「悔しいよね・・・」。それでも前を向いて笑顔を作る
逸材の姿を見ていたら、逆にこちらの涙腺が崩壊してしまった。

僕はプロレスを「観る側」だけど、プロレスは衣食住・・・いや、空気に近
い存在として、ずっと僕の側に在り続けてくれた。でも、この騒動の所為
で「もしかしたらプロレスが無くなってしまうのでは?」というネガティ
ブな思いがどうしても生まれてしまう。しかし・・・。

タナが居てくれるのなら、これから先もずっとプロレスは在る、と信じる
ことが出来る気がする。観戦が許されるようになったら、いちばん最初に
棚橋の姿が観たい。逸材エースなど、いろいろな異名のある棚橋だが、
ここで欲しいのは「太陽の天才児」
・・・何故なら、太陽はいつもそこにあるのだから。