#地上最大のロボット
Netflixで10月26日より一挙配信開始となった『PLUTO -プルートゥ-』。
手塚治虫の代表作の一つである『鉄腕アトム』の大人気エピソードである
「地上最大のロボット」を、浦沢直樹が長編としてリメイク。コミックの
段階でも“傑作”とされた作品が、遂に映像化された。
アニメとしての完成度は、ここで云々言う必要が全く無い。
作画はもちろん、効果や音楽も水準を軽く超えるクオリティ。それだけで
も凄いのだが・・・。
やはり、ストーリー。
冗談では無く、本当に全エピソードで号泣。物語が圧倒的に深く、全ての
言動に意味のあるシナリオが凄い。そこらへんの映画が束になっても叶わ
ないくらいのドラマ性もまた圧倒的。こんなに凄まじい物語は、今後二度
と出て来ない気がする。
やはりグッと来たのは、1話のノース2号の件と、最終話のアトムとプルー
トゥの会話のシーン。コミックで何度も読んだ場面だが、当代一流の声優
陣が声を充てると、とんでもない“作品”に仕上がってしまう。特にアトム
を演じた日笠陽子、これまでも凄い声優だと思っていたけど、この作品で
“神”の領域に足を踏み入れた、と思う。
大袈裟でなく、全人類が観て、感じて、考えるべき。
間違い無く近代アニメの最高傑作。果たして何周することか・・・。