Gスピリッツ選集 第二巻 初代タイガーマスク篇

#「初代」というブランド


Gスピリッツ選集 第二巻 初代タイガーマスク篇 / Gスピリッツ編(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Gスピリッツ選集第二巻は、予想に反して伝家の宝刀『初代タイガーマスク』
前回の反省を踏まえ、今回は書籍版ではなくKindle版を選択。Gスピリッツ関連書籍
は主に電車内積読する機会が多いので、この選択は正解かと。

さすがに初代タイガーマスクは昭和プロレス最高の“語れる素材”
この作品はGスピリッツ本誌での記事をほぼ時系列再編集したモノだが、やっぱり
書き手の方の情熱がビシバシ伝わってくる。考えてみれば、本誌でタイガーマスクの
特集はこれまで何度組まれたか解らない。厳選されているとはいえ、一冊にまとまる
とその文章量膨大で、やたら読み応えのある書籍に仕上がっている。

プロレス界で永遠に語られるべき存在として、力道山・アントニオ猪木・ジャイアン
ト馬場3名が挙げられるが、その3名を下手すれば凌駕してしまう存在があるとす
れば、初代タイガーマスク・佐山サトルしかあり得ない。初代タイガーマスクが新日
本プロレスで活躍したのはたった2年しか無いが、それだけで力道山・猪木・馬場の
3名を超えてしまう。まぁ、プロレス界には今も面々と続く立体殺法を残し、格闘技
には自らが礎を築いたのだから、それも充分に納得できる。

このダイジェストでおもしろかったのは、新日本時代付き人であり、最初のタイガ
ージムインストラクターを務め、旧UWFで共に復活したヤマちゃんこと、山崎一夫
との対談。この二人の間にいろいろあったことはなんとなく知っているだけに、現在
垣間見える“仲の良さ”が、妙に嬉しかった

いやぁ、このシリーズはマジでおもしろい。
一巻の時にも書いた日本プロレス昭和全日本、後はミル・マスカラス、ないしは
ドクトル・ルチャ連載を一冊にまとめてくれるといいのだけど。