2022・G1-32 大田区2連戦

#G1CLIMAX32


新日本プロレス『G1 CLIMAX 32』、東京・大田区総合体育館2連戦
サムライTVの生中継にて。例年に比較してG1に熱くなれていない自分
を自覚しているのだが、本日2日目の結果如何によっては「今年のG1は
もういいや・・・」と思うところだった。

初日で印象に残ったのはやっぱりジェイ・ホワイト(Bブロック)だっ
たのだが、今回は2日目のメインのみに焦点を当ててみたい。

Cブロック・棚橋弘至 vs 内藤哲也
両者共に初戦を“伏兵”に落とされており、デッドラインである0勝1敗
この試合を落とした方が、優勝争いから脱落する可能性がある。棚橋も
内藤も、こんなところで終わっていい選手では無いのだが・・・。

序盤、両者はかつての新日本を思わせる“ストロングスタイルの攻防”
展開。特に棚橋気合いは凄まじく、若さで上回る筈の内藤に食い下が
る必死のファイト。

しかし、最終的にはやはり削り合いの消耗戦に。こうなると内藤が有利
になると思われたが、ボロボロの棚橋が電光石火スモールパッケージ
大逆転。僕が今日望んだ結果を、棚橋は説得力抜群の技で自ら呼び込
んでくれた。

棚橋弘至は、今も姿の見えない敵と単身で闘っている。
そういう姿を等身大で魅せられる選手が主役になるべきだし、エース
あって然るべき。いま、世界王者・ジェイの前に立ちはだかっていちば
ん絵になるのはタナだと思うし、久しく感じていない多幸感を齎してく
れるのもタナしか居ない、と僕は思っている。

結果、苦境に立たされた内藤も心配だが、今回はタナしか居ない。
優勝してくれ、マジで

2022・G1-32 札幌2連戦

#G1CLIMAX32


新日本プロレス『G1 CLIMAX 32』札幌開幕2連戦をテレ朝chにて。
4ブロック制の今大会は、各大会にて各ブロック1試合ずつ、計4試合の
公式戦が組まれている。毎日1ブロックずつ交代してた去年までより解り
やすくて良い感じ。

もちろん2日間に渡ってライブで観たのだが、印象に残ったのは初日の
ジェイ・ホワイト(Bブロック)と、2日目のタイチ(Bブロック)。

ジェイSANADAを相手に完璧な「チャンピオンの試合」を展開。
穴らしい穴が全く見えない。まだ29なんだよね、ジェイって。末恐ろしい
ったら無い。

一方、今日が初戦のタイチは、内容で観客を唸らせる「凄い肉弾戦」
石井智宏正面突破。ここ3年くらい、タイチの試合内容は折り紙付きで
良いのだが、今日はその総決算だったかも。キャラ的に優勝は無いと思う
けど、シリーズ終了後にはなんらかのご褒美シングルのタイトル戴冠
あって然るべき。

・・・そして、初戦でアーロン・ヘナーレにまさかの敗北を喫した棚橋弘至
心配でならない。正直、今の新日本は棚橋の価値を見誤っている気がする
のだが、深く考えすぎなんだろうか?残り全勝・・・は無理かな、やっぱり。

2022・G1 CLIMAX 32 優勝予想

#G1 #G132


まもなく開催となる新日本プロレス真夏の祭典『G1 CLIMAX 32』
今年は4ブロック・全28名参加と規模が大きく、見応えもありそうなのだ
が、もう昨年のような全戦レビューは無理、と判断(^^;)。そこそこ仕事
も入ってるし(^^;)。なので、今のウチに優勝予想など。

【Aブロック】
初参加のトム・ローラージョナが注目だが、コレはオカダ・カズチカ
抜け出さなければ許されない雰囲気。

【Bブロック】
今や文字通り「世界のトップ」であるジェイが居るが、IWGP王者がG1を
取るといろいろ問題が(^^;)。でもまぁ、ブロックは突破するかな?

【Cブロック】
普通に予想すればザック内藤だけど、観客動員数減少などに悩まされる
今の新日本を救えるのはもうこの男しか・・・。棚橋弘至、出番。

【Dブロック】
実力的に抜きん出ているのが信悟オスプレイ。しかし、このブロックは
伏兵の勝ち上がりに期待。ファンタズモが行きそう。

【準決勝】
オカダ・カズチカ vs ジェイ・ホワイト×
棚橋弘至 vs エル・ファンタズモ×

準決勝でオカダがジェイを破って雪辱するところがポイント。この試合
でオカダがタイトル挑戦の権利さえ取れば、後はどうにでも展開できる。
棚橋とELPは、どんな展開になっても名勝負になりそうな予感。

【決勝】
棚橋弘至 vs オカダ・カズチカ×

新日本50周年記念のG1が、もしこのカードになったらもう涙ものの展開。
こういう時こそ、エースが存在感を示すべきだし、個人的にも来年のドーム
世界王者になるタナの姿が観たい。

2022・G1 CLIMAX 32、今年の優勝は棚橋弘至!という予想で!

“館長” 青柳政司

#誠心会館


初期のFMW新日本プロレスプロレスリング・ノア等で活躍していた
空手家・プロレスラー青柳政司さんが永眠。死因は今のところ明らかに
されていない。享年65

現役プロレスラーとして活動中だった故人に敬意を表し、ここからは敬称
を略させていただきます。

・・・館長『日本人同士の異種格闘技戦』という概念を作った人。
もし館長が空手家として大仁田厚の前に立たなければ、後のFMWブーム
あり得なかったし、その後新日本に参戦してくれていなければ、越中詩郎
の再ブレイクも無かった、と断言出来る。

そして青柳政司は、誰よりもプロレスが好きだった・・・気がする。
自分より一回り身体の大きい選手に蹴り突きだけで果敢に挑み、気持ち
いいくらい鮮やかに玉砕する。プロレスの歴史を鑑みると、空手家は基本
「敵」でしか無かったが、青柳政司本人と、館長が率いる誠心会館が排出
した選手たちは、最初からしっかり“プロレスラー”だった。

館長の最大の功績は、プロレスのリングに「独特な緊張感」を持ち込んで
くれたこと。自信の技術を信じ、その上でプロレスとプロレスラーをリス
ペクトし、真っ向勝負で相手の技から逃げない空手家。こんな選手を、
好きにならないワケが無い

館長、ちょっとだけ早いです・・・。
まだまだリングで闘う館長の姿を観ていたかった。少しだけ休んで、また
強烈な蹴りを魅せてください。だからまた必ず、どこかで。

ALI vs INOKI

#MMAの始まり


▼アリ対猪木–アメリカから見た世界格闘史の特異点 / ジョシュ・グロス

以前からずっと読みたいと思っていた本をようやく入手。
日本では色々な作品で語られている【世紀の一戦】アントニオ猪木
モハメド・アリ異種格闘技戦を、アリ側・米国側の視点に立ち、その
実現の背景から試合内容その後に及ぼした影響までが細かく記述され
ているドキュメンタリー

この試合のことを考える度に、「ボクシングの”現役”世界ヘビー級王者」
が、【”真剣勝負”の他流試合】に臨んだ『奇跡』を意識せざるを得ない。
今では絶対にあり得ない状況であり、こんなことを「やりたい!」と言
える世界王者が存在するのなら、心の底から応援したいくらい。それく
らい、モハメド・アリは今を以て特別であり、唯一無二。だからこそ、
アリ側から書かれたドキュメントを、しっかり読んでみたかった。

・・・その希望は、しっかり叶った
あの異様な試合は、アントニオ猪木はもちろん、モハメド・アリも自ら
が望んだ闘いであった、ということが感じられたのが本当に嬉しいし、
その後に世界的に発展していくUFC・PRIDEを始めとする【MMA】
大きな影響(ほぼ反面教師ではあるが)を与えた事実も嬉しい。

解説柳沢健氏は、この作品を「1976年のモハメド・アリ」と評した。
出来れば氏の名著である「1976年のアントニオ猪木」と併せて読むこ
とをオススメする。

なんちゃらジュニアとは、レベルが違うんだよ、アリは。