家鳴り

▼家鳴り / 篠田節子(Kindle版)

さっそく篠田節子短編集2冊目。
「家鳴り」は、「やなり」と読む。こないだの「コミュニティ」より
ちょっと新しい作品で、タイトルロールを含む全7篇のホラー短編集

こちらもとにかく怖い話ばかりなのだが、ドロドロの人間ドラマから
ファンタジーの香りのするものまで、振り幅はかなり広い。だからと言っ
て本質の怖さは全く損なわれておらず、どの作品もレベルが非常に高い。

印象に残ったのは、残酷な事情である施設に送られた少年の不思議な顛末
を描いた「青らむ空のうつろのなかに」と、もしかしたら自分もそうなっ
てしまうかもしれない要素満載のタイトル作「家鳴り」
ただし、他のエピソード全ても総じて面白く、一冊の中にハズレは無い。

こうなってくると気になるのは長編。誰かこの作家に詳しい人、推薦して
くれないもんだろうか?

バルタンまん

ファミリーマート×ウルトラマンファミマ冬フェスタ開催中。
とにかくキャストの皆さんが非常に優秀なのだが、何故だかCMに普通
に登場しているミラーマンの存在が異質。それはまぁいいとして・・・。

ファミマのコラボ商品でいちばん魅力あるのが↑↑の左側
まさかこんなデザインで攻めて来るとは夢にも思わなかった(^^;)。
コレはとにかく食べてみたいのだが、果たして手に入るかどうか・・・。
どっかでチャレンジしよう。

★(Black Star)

▼ ★ / DAVID BOWIE

未だにいろいろ思うことはあるのだが、ここでは純粋に新しいCDのレビ
ューに徹する。

「★」は、デヴィッド・ボウイ名義で26枚目のオリジナルアルバム。
これまでのボウイのアルバムは個々のカラーがあり、アルバム単位で聴く
世界観が全て異なる。だから、ファンの間でも時代ごとに好き嫌い
顕著に出るアーティストであることは間違い無い。

前作の「The Next Day」があまりに鮮烈であったため、今回のアルバム
はややおとなしい音作り、という印象。ただ、1曲ずつを聴き込めば聴き
込む程、その音の美しさにメロメロになる。中毒性の高さはこれまでの
アルバムの中でも1・2を争う高さ。ロックアーティストとして最高峰
位置に居ながら、それでも進化を止めないボウイ。単純に凄いと思う。

このところ、毎日聴き続けている「★」
最後の最後まで新しい何かをくれ続けた偉大な男を、僕は一生リスペクト
する。

WWE Network,Now arrival!

米国でのスタートから話題騒然だったWWEネットワークが、
1月5日より日本でもサービスイン。いわゆる有料映像配信サービスで、
売りは1年間の全PPVが追加料金無しで視聴可能なこと。

もちろんレッスルマニアロイヤルランブルライブで楽しめるのだが、
個人的に興味があるのは、4,000時間にも及ぶ過去の試合のライブラリ。
この中には旧ECWWCWのコンテンツも含まれており、往年の名選手
の試合がオンデマンドで観られる、というのはかなり魅力。

新日本のNJPWワールドはコレを模したサービスだが、やっぱりコンテ
ンツの充実度はWWENの方が上。そして、おそらく数ヶ月のうちにNXT
に登場する中邑真輔を観るには、事実上これに入るしか無い。

月額$9.99。安いよな、やっぱり。
中邑がNXTに出る頃には、きっとヒデオ・イタミも復帰しているかと。
タイミングを見計らって入会しよう、コレ。

参考:WWEネットワーク加入ガイド(WWE Official)

コミュニティ

▼コミュニティ / 篠田節子(Kindle版)

短編強化月間になりつつあるなぁ(^^;)。
今回のチョイスはAmazonのリコメンドで購入した篠田節子作品。
もちろん初めての作家さんなのだが、どのレビューもほぼベタ褒め
これは期待出来る、とばかりに一気に読んだ。

・・・怖いぞ、コレ(^^;)。
いや、もうどの作品も底冷えする程に背筋が寒くなる話ばかり。
ジャンルはホラーで間違い無いと思うのだけど、どのエピソードにも
驚くほどのリアリティがあり、それがラスト近くの薄気味悪さを際立た
せている。掲載されている6篇全てにソレを当てはめてくるテクニシャン
掛け値無しに凄い作家さんだと思います。

どれも面白いのだけど、個人的なオススメは水木しげる作品のような
美しく恐ろしい世界観を貫く「恨み祓い師」と、今のご時世ならリアル
ヘブンかもしれない世界を描いたタイトルロール「コミュニティ」の2篇。
アダルトなテイストのホラーが好きな人は、絶対読んどいた方がいい。

この作家、ちょっとハマるかも。
取り敢えず次も篠田節子で行きますよ、ええ。