CWC #10 Episode Final

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、シーズンファイナル
日本に縁のある選手ばかりが残った準決勝2試合決勝1試合をライブで配信。
もちろん、優勝候補大本命飯伏幸太に注目が集まったのだが、果たして・・・。
今回は準決勝2試合と決勝1試合のみレビュー。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダスクリュードライバー)ザック・セイバーJr.×

元新日本プロレスマスカラ・ドラダことメタリックと、元NOAHザックの一戦。
立体殺法のエキスパート欧州スタイルのレスリングマスター、完全に対極に居る
と見られる二人が正面から激突した。

ザックの関節技にドラダは苦戦する・・・と戦前は予想していたのだが、どうしてどう
してドラダが完全にザックの動きに付いていく。メキシコ流のジャベと新日スタイル
グラウンドのミックスでザックに劣らない動きを魅せるのだからさすが。

熱戦に終止符を打ったのは必殺のドラダ・スクリュードライバー
両者共に持ち味を出し尽くした上での名勝負であり、これに勝利したドラダに
大拍手。3カウントが入った瞬間に大声を出してしまった! ドラダ、決勝進出!

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固めwithフェイスロック)飯伏幸太×

元DDT・新日本飯伏元新日本LA道場TJ。期せずして双方新日本系であり、
これまでの両者の試合内容から期待値がかなり高かった試合。もちろん、期待に違わ
ぬ最高の試合となった。

いわゆる“噛み合う”試合。雰囲気的にはDDTで話題になった飯伏vsエル・ジェネリコ
の雰囲気に酷似した、レベルの高い空中戦。リアルに一進一退の攻防であり、両者へ
のコールが鳴り止まない凄い試合。飯伏2発目シットダウンの体制で、正直イヤな
予感がしたのだが・・・。

飯伏のフィニッシュを見事に切り返したTJが鉄壁のリバース足四の字。各社の記事で
「ニー・バー」と表記されているが、紛れもなく裏四の字。さらにフェイスロック
を加えた拷問技で飯伏、無念のタップTJが決勝に進出! 正直、残念・・・。

▼ 〇T.J パーキンス(リバース足四の字固め)グラン・メタリック×

各国から集まった32人の頂点は共に元新日勢。どちらを応援していいか迷った末に、
どちらも応援するのを止めた(^^;)。そして試合前にHHHが登場し、この試合の勝者
がWWEクルーザー級王者となることをアナウンス、ベルトまで披露。じっくり見せ
て貰いました!


準決勝がハードだった両者だが、疲れ微塵も見せず。初開催のCWCで王者になる、
ということは、WWEの歴史に名を残す、ということ。共に死力を振り絞った削り合
であり、本当に手に汗を握った。こういう試合、もうしばらく無いかもしれない。

最後はTJが完全無欠のリバース足四の字を極め、ドラダはタップアウト・・・。
TJCWC覇者になると共に、新設のRAW/WWEクルーザー級王座を獲得。NXT
経由せずにRAW進出となるTJ。考えてみれば、彼ほどWWE向きな選手は居ない。

10週に渡って放送されたCWC、内容的にはほぼ文句無し
正直、ココに出ていいの?的な選手も何人か含まれてはいた(^^;)が、16ヶ国から
集まった選手たちの「成り上がってやる!」感バリバリの試合は本当に面白かった。
こうなると二回目に期待するべきなのだが、今回を超えるのは難しいだろうなぁ・・・。

とにかく、充実の10週間でした! ありがとう、WWE!