ツナウォーズ

▼ツナウォーズ / 菅原裕一(Kindle版)

Unlimitedを徘徊してる時に発見した奇妙なタイトルの作品。
菅原裕一という作家はもちろん知らなかった(^^;)のだが、煽り文章に
「東スポ創刊50周年記念特別企画東スポ官能小説大賞グランプリ作家」
いう、あまりに我々を揺さぶる表現が。これは読まなきゃ、ということで
読んでみた。

誤解を恐れずに言うのなら、近未来SF小説w
2回目の東京五輪が終わった202X年、日本政府が「絶滅危機にある、クロ
マグロを始めとする全種類のマグロを完全禁漁にせよ」との全世界からの
要求を受け入れてしまう。これに怒った『世界で一番おとなしい国民』の
日本人暴動を起こす。それも、かなり個人的な闘いを!
・・・それが、タイトルの「ツナウォーズ」である(^^;)。

この作品は、ツナウォーズに参戦した10人の戦士たちの回顧録。
あと、マグロに関する蘊蓄。というか、ほぼ(^^;)。戦士たちは職業も
年齢もバラバラ、さらに言えばマグロの好み(^^;)までバラバラ。ツナ缶
をこよなく愛する女子高生やら、鉄火巻に尋常なる思い入れのあるIT企業
オーナーやら、大トロで憂さを晴らす超高級ソープ嬢やら、もう出てくる
出てくる(^^;)。全般的に爆笑の話なのだが、ちょっといい話クズ話
が非常に良いバランスで散りばめられており、場合によってはホロッとし
たり、下手すれば唸ってしまう場面も。
この作家、結構只者では無い気がする。

ちょっとだけ期待した(^^;)東スポ“官能”小説大賞の部分はほぼ無い(^^;)。
そういうのを期待する人は、アダルトカテゴリで“菅原裕一”を検索すべし。

とにかく・・・。マグロを食べたい、と心から思った(^^;)。
そう思わせただけで大拍手。おもしろいぞ、コレ♪

Amazon dash!

「Amazonが注文ボタンを発売」というニュースを見て、なんのこっちゃ?
とか思ったのだが・・・。さっそくサイトで詳細を調べてみると、これが・・・。

まぁ、↑↑このビデオを見れば。
コーヒーが切れてたのに気付いた人のリアクションがやや大袈裟な気もする
のだが、何が便利なのか?がよく解るビデオ。

洗面所歯磨粉ハンドソープのボタンを貼っておけば、もうすぐ切れる
という時にワンプッシュで注文が確定する。まぁ、便利なのは解るんだけど、
なんか重複注文しちゃいそうな気も(^^;)。

欲しいのは発泡酒メッツコーラのボタンなんだけど、コレってリクエスト
すれば作って貰えるのかな? そのへん、ちょっと注目!

ご無沙汰のフィルムカメラ

先週の仕事の合間、ずいぶん久しぶりに浅草橋パレットプラザへ。
いわゆる街の写真屋さんで、ちょっと前までは1週間に2〜3回は足を運んで
いた場所。要するにフィルム現像・プリントしてくれるお店。しばらくぶ
りにフィルムカメラの話題!!

カメラはLomographyLC-Wideを使用。
フィルムは同じくLomographyのColor Negative 100で、基本は街撮り
セッティング。春先にフィルムを入れ、現像に出したのが12月(^^;)。昔の
家庭用カメラってこういう事態が結構起こった。イベントの時しかカメラ使
わないから、1年分の写真を現像、みたいな(^^;)。



↑↑の3枚、おそらくフラワーガーデンスプリングフェア時(5月)の写真。
天気の良い日に見られるThat’s トイカメラな仕上がり。接写の上2枚は狙っ
た通りの絵になったのだけど、ロングの3枚目はちょっと失敗。この構図、
iPhoneでは結構素敵な写真が撮れていたんだけどなぁ・・・。


↑↑の2枚はそれぞれ夜景街撮り。下の写真は中野に芝居見に行った帰り
の写真だから、季節は夏に入ってるハズ(^^;)。両方とも広角感を強調して
みたんだけど、いかがな感じかな?

最後の1枚は先月野球場での一コマ。5月から11月までかからないと36枚
仕上がらない、というのはちょっと呆れるなぁ、自分でも(^^;)。
毎日持ち歩かないとダメだね、フィルムカメラは特に。明日からローライ35
持って出掛けることにしよう(^^;)。

中華そば勝本・塩そば

昨日の仕事終わり、結局朝から何も食べられなかったのでラーメンでも、
ということに。siri「九段下の美味しいラーメン」と聞いたら、推薦され
たのが水道橋のお店。

中華そば勝本塩そば
水道橋界隈は言わば僕の“ホーム”であり、本来であればとっくに訪問して
なければならないお店。もちろん以前から店の存在は知っていたのだが、
これまで何故かタイミングが合わず(^^;)。で、ようやく暖簾をくぐること
が出来たのだが・・・。

・・・どうして今まで来なかったのか、酷く後悔
僕の食べたのは限定塩そばだったのだが、これまで食べたどの塩ラーメン
とも“ひと味違う”感。とにかく塩味が上品で、スープだけでもかなり極上な
のに、しっかりした麺との絡みが絶妙。チャーシューもローストタイプで、
かなり好み。かなり幸せな時間だった!

次回から水道橋でラーメンを食べるときは、もうこのお店にしか行かない
と決めても良いくらい。次は醤油、もしくは濃厚醤油を食べる!!!

参考:中華そば 勝本(RDB)

少女症候群

▼少女症候群 / 根本聡一郎(Kindle版)

根本聡一郎大作戦、早くも(一次)最終回(^^;)。
今のところ氏の著作はこの「少女症候群」を含めて全4作。この作品は氏に
とってある意味特殊。なんとこの本、クラウドファンディングが見事成功し、
紙媒体でも発売! ケルニー氏の表紙のデザインは、紙の本だとさらに映え
る気がする。

しかしホンのちょっとだけ残念なのは、この本が企画モノであること。
デビュー作の「幻覚少女」、ちょっと前にレビューした「脱水少女」と、
書き下ろしの「禁断少女」の3作から成るオムニバス

こうやってタイトルを並べてみるとよく解るのだが、どの作品も「少女」
「症状」に置き換えることが可能。なかなか面白い言葉遊びだけど、
収録中2篇が既読だとちょっと損した気分。ちょっとだけど(^^;)。

ここではとにかく書き下ろしの「禁断少女」について。
若干のホラーテイストを漂わせた異色作だが、それでも独特の透明感を失わ
ないのは見事。少女シリーズの中ではいちばんキツい内容なのだが、おかげ
でラストではかなりの多幸感が味わえると思う。

Kindle系のインディーズ作家を差別するワケでは無いのだが、残念ながら
ハッキリレベルの低い作家が多いのも事実。しかし、時々こういう凄い作家
が普通に居たりするから、発見した時の喜びもひとしお。根本聡一郎、今の
段階で完全にインプット。次作が楽しみ♪