#螺旋プロジェクト
螺旋プロジェクト第四弾その2。
・・・このプロジェクト自体に非常に興味があり、慣れない作家・慣れない
ジャンルの作品を頑張って読んできた。で、ここまでは思ったより辛い
モノは無かったのだが・・・。
・・・いやぁ、今回非常に辛かった(^^;)。読了まですげぇ時間かかったし。
時代小説自体苦手なのに、さらに苦手な飛鳥〜奈良時代が舞台。登場人物
は皇族とその周辺の人たち。さらに言えばフリガナ代わりのローマ字が無
かったらタイトルも、そして澤田瞳子という作家名すら読めなかった。
鬼門だったな、第四弾にして(^^;)。
もちろんこの作品でも海vs山の対立は生きているのだが、その辺りがどう
もハッキリ区別出来ず。おそらく口語表現で書かれている文章が読みにく
い、という根本的な問題が原因なのだが、それにしても内容が全く入って
こなかった。こういう本を読む才能無いんだろうなぁ、きっと・・・。
しかし、螺旋プロジェクト的にはちょっとだけ面白い事態に。
「決して交わることは無い」とされている海と山が、日本史の序盤でいき
なり物理的に融合している、という事実。背景を考えるとそういう状況に
ならなければその後の対立は成り立たない。そういう意味では、プロジェ
クトの状況説明として必要な作品だったのだ、とは思う。
・・・でも、やっぱ苦手(^^;)。
次から第五弾に入り、さらにディープな「原始時代」が舞台となる作品が
待っている。まぁ、飛鳥よりは幾らかマシかな、原始の方が(^^;)。