新日本プロレスV字回復の秘密

#NJPW


▼新日本プロレスV字回復の秘密 / 新日本プロレスリング(株)(Kindle版)

2015年発行の本。
この作品に限らず、プロレス関係の書籍が続々とUnlimited扱いに。コレも
コロナの影響なのかと思うと、ありがたいあやら悔しいやら(^^;)。

新日本プロレスが完全に息を吹き返し、日本のプロレス界で一人勝ち状態
入った頃に書かれた作品。棚橋中邑の奮闘が実を結び、オカダの登場で完
全に復活した新日本プロレスのV字回復の軌跡を振り返ると共に、将来的な
展望が描かれる。内容はややビジネス書籍っぽいのだが、その雰囲気がすれ
っからしのプロレスファンの心を打つ、という感じ。

結論から言えば、5年前に読んでおくべき本であった、と(^^;)
なぜならここで描かれる「将来」とは、2020年を指しており、そうなると
今現在その「結果」が解ってしまう。残念ながら新日本プロレスリング株式
会社の年商は100億に届いていないし、コロナ禍という未曾有の事態も起こ
ってしまった。何故だかそれが、悔しくてならない

しかし!
まもなく復活する新日本プロレス、あと5年もすればここに書いてある数値
を高い確率でクリア出来るかもしれない、と言っておこう。この状況で新日
本プロレスが観られない、というのは苦痛以外の何物でも無かったのだから。

そして2025年には「新日本プロレス大躍進の秘密」という本がきっと出る。
ソレを読んで偲びたいなぁ、を。

新日本プロレス・復活!

#NJC2020


新日本プロレスが本日正午にオンライン会見
大会再開に関する発表ということだったのだが、リアルタイムは所用
で無理だったので、アーカイブを少し遅れて確認。

菅林会長棚橋弘至による会見は、およそ10分と短いモノだったけど、
ここまで待っていた僕にとっては感涙モノの発表。無くなったとばか
り思っていたNew Japan Cupが、なんと開催される運びに!

対戦カードは新日本プロレスのHPにてご確認を。
当面は無観客のTVマッチだが、大阪城ホールで行われる7/11決勝と、
翌日DOMINIONは通常の1/3程度だが有観客で行われる。

魂込めての横断幕がかかり、選手へのコールが飛び交う会場の風景が、
今から本当に楽しみ。世界のNJPW、復活の狼煙だ!!

史論‐力道山道場三羽烏

#プロシタン通信


▼史論‐力道山道場三羽烏 / 小泉悦次

プロレス史探求家として高名な小泉悦次氏の著書。
G SPIRITSでそれぞれ短期集中連載された「ショーヘイ・ババのアメリカ武者
修行」「カンジ・イノキのアメリカ武者修行」「キンタロウ・オオキのアメリ
カ武者修行」の3篇の記事を大幅加筆した上、プロローグエピローグを足し
て構成されたもの。

僕が「プロレス史」に大きな興味を持つようになったのは、かつてネット上で
Joe Hooker Sr.氏のウェブサイト「プロシタン通信」に出会ったから。そこで
読めた文章は正しくで、貪るように全文を読破。その後はJoeさんにメール
までしてしまい、Joeさんの発行するファンジンの読者にまでなった。

小泉さんの文章からはその流れ(?)を大いに感じる。
事実は事実として整然と並べた上に、絶妙のタイミングで仮説をインサートし、
最後にはしっかりした文章で意見を述べる、という説得力に溢れる展開
プロレスで言えば間違いなくストロングスタイル。それも、人を惹き付けまく
って止まない、全盛期の猪木のファイトに酷似したスタイルだと思う。このス
タイルはプロレスだけでなく、全てのドキュメント作品に有効な気がする。

この本では力道山道場若手三羽烏と呼ばれた猪木・馬場・大木の海外武者修行
時代にスポットを当て、その動向を詳細に解説。3人を均等に扱っているのだ
が、この作品の主役金一(キム・イル)こと大木金太郎である、という気が
してならない。そこに狙いがある気がするのだが・・・。

G SPIRITSでの連載時も夢中になったのだが、こうやって一冊にまとまると更
におもしろくなるのが不思議。意外だったのは小泉悦次氏の著作が、やや特殊
な大作である「プロ格闘技年表事典」に次いで2作目であること。これまでの
文章をまとめて貰っても良いし、書き下ろしでもかまわない。もっと大量に、
果てしなく著作を発表してくれることを強く願う。

堪能させていただきました! 玉稿、まことにありがとうございます!

Machinery

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
洋楽を聴くのが当たり前になっていた80年代前半、正しく彗星のよう
にデビューした女性シンガーが一人。それが・・・。

Machinery by Sheena Easton.
ベリーショートなのに明らかに「美しい」と解る風貌に加え、圧倒的
歌唱力。PVでシーナ・イーストンの姿を初めて観た僕は、その一発
で完璧にKOされた。

今を以て「理想の女性シンガー」で在り続けているシーナなのだけど、
ここまでアップテンポなのはこの曲くらい。ちょっとしたロックシン
ガーでも難しい歌を、軽々と歌い上げてしまうテクニックも凄い。

残念ながらライブを観る機会が無かったシーナ・イーストン。
6月に来日公演の予定があったらしいのだが、コロナ禍で中止になった。
もし再来日が決まったとしても、現在のシーナを観に行く勇気が・・・。
・・・それでも観に行くべきかなぁ、やっぱり。

▼Madness, Money and Music / Sheena Easton

続・プロレス入門

#45years


幼少期の我が家、当時はけして裕福では無かったと思うのだが、僕の
父母は活字の「本」だけは読みたいだけ読ませてくれた。オモチャや
マンガは無理でも、物語や絵本、百科事典の類でも、欲しいと思った
本はだいたい読んでいる。が、どうしても一冊だけ、未入手なままの
本があった。

秋田書店「続・プロレス入門 / 山田隆」
プロレス入門小学館発行のものと、秋田書店発行のものがあり、ど
ちらも入手してすり切れるまで読んだ。で、秋田書店版の巻末に記載
されていたのが続・プロレス入門。これがどうしても読みたくて本屋
に注文したのだが、在庫が無く取り寄せて貰えず・・・。以降約45年間
僕の中で幻の本で在り続けたのだが・・・。

・・・入手した。遂に、本当に遂に
昭和46年二版だが、古書の割にはハードブックカバーも付いてコン
ディションも良い。何よりもあの幻の本が今僕の手元にある、という
事実に、感慨深いモノを感じずにいられない。

ハードカバーの新刊が6〜7冊買えるくらいのお金を払ったが、後悔は
微塵も無く、感じるのは幸せのみ。後悔があるとすれば、出来ればこ
の本を、6歳の頃に読んでおきたかったことくらい。

表紙は坂口征二キラー・カール・コックスだったのか・・・。
いろんな意味で渋いぞ、この稀覯本は。