#オカルティック・マジェスティ
誉田哲也の新刊は、なんと「妖の華」の続編。
400年以上生きる和製吸血鬼「闇神」の紅鈴が、相棒の欣治と共に闘う物語。
今回は気まぐれでヤクザの手先をしていた青年を助けてしまった二人が、ハ
ードな暴力団抗争に巻き込まれていく話。ヤクザ、警察、そして驚いたこと
に敵対する闇神の集団まで出現し、事態は混沌を極めていく・・・という内容。
もっとあって良さそうな感じはあるが、誉田哲也作品で真っ当に「ホラー」
なのはこの「妖の掟」と、前作にしてデビュー作である「妖の華」のみ。
おそらく紅鈴というキャラクターに勝るオカルトキャラを創るのが難しいの
ではないか?と思われる。今回は紅鈴のエロくてカッコよく、そしてコミカ
ルなキャラが際だっており、新たなシリーズの主役になりそうな予感がした。
この数週間で幾つかの作品を読んでいるが、やっぱり誉田哲也作品の惹きは
強いようで、まぁあっという間に読了。これだけ早いと若干損した気分にな
るのは、ちょっと悔しい(^^;)のだけど。