EVIL

#時をかける新人 #正規採用


▼EVIL 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 / 内藤了(Kindle版)

内藤了東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ第六弾
新人女性警察官・堀北恵平、通称ケッペーちゃんも遂に正規採用
大好きな東京駅おもて交番に配属され、張り切っているところ。

おもて交番に道を聞きに来た老婆の対応をするケッペーちゃん。
そこで突然起こった通り魔事件。刃物を振りかざす犯人から決死で
老婆を守ったケッペーちゃんだが、既に老婆の姿は無し。交番には
不信な風呂敷包みが。中身を確認すると・・・といった内容。

タイトルの「EVIL」に若干の塩っぽさ(^^;)は感じるのだが、ソレは
内藤先生の所為ではなく、キング・オブ・ダークネスの所為(^^;)。
後に良い雰囲気になってくれるといいんだけど、無理っぽいなぁ・・・。

今回起こる事件はこれまでと比較すればかなり大人しめ。全5冊を使
ってジワジワと攻めてきた「猟奇」は一旦お休みのようだが、代わり
にこれまで続いてきた過去回想がクライマックス。次回作あたりから
全ての伏線回収が始まりそうな気配。

驚いたことに、今回はうら交番・柏村氏の出番なし。さすがにコレは
ちょっと寂しいなぁ・・・。まぁ、おそらく次回作に必要な行程。気に
なるなぁ、続きが。

DOUBT

#時をかける新人 #真実吐露


▼DOUBT 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 / 内藤了(Kindle版)

内藤了東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ第五弾
新人女性警察官・堀北恵平、通称ケッペーちゃんの研修も最終段階
入り、現在は警察学校で最後の仕上げに取りかかっているところ。

コロナ禍となった東京が舞台。研修途中に立ち寄った東京駅近辺で、
馴染みのホームレス連中から「仲間が減っている」という情報を受け
たケッペーちゃん。同じ頃、先輩刑事の平野清掃工場ゴミ集積プ
ールで複数の遺体を発見、その捜査に当たっていて・・・という感じ。

今回起こる犯罪の内容はもう誰が何を言おうと完全に「猟奇」
凄いのはこの凄惨過ぎる犯罪がある意味でカジュアルに行われている
ことであり、起きた事件よりもその動機の部分に戦慄が走る。もちろ
ん小説内のフィクションだが、今のご時世なら同じ事が起きても全く
不思議は無い。そういう意味で非常に怖い作品だった。

今回はうら交番柏村とケッペーちゃんとの【決定的】と思える会話
が収録されている。コレがあった、ということはもう物語も終盤
クライマックスまでどう盛り上げるか、興味を持って注目したい。

・・・上記、今年の春に書いてます(^^;)。
何故アップし忘れたんだろうか??

2021・G1-31 at 後楽園ホールvol.3(10/19)

#G1 #G131 #後楽園ホール(3)


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』折り返しの聖地・後楽園ホール大会。
今日のBブロック、リーグ戦云々の前に非常に観たかった組み合わせアリ。
絶対におもしろいモノが観られる、と踏んでいたのだけど、その予測は正
しかった。ダテじゃないな、僕の観戦キャリアも(^^;)。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


チェーズ・オーエンズ<1勝4敗>【Package Driver】<3勝2敗>棚橋弘至×
EVIL<4勝1敗>【Evil】<1勝4敗>タマ・トンガ×
×タイチ<2勝3敗>【Tour of The Island】<5勝>ジェフ・コブ
後藤洋央紀<1勝4敗>【GTR】<1勝4敗>YOSHI-HASHI×
×SANADA<2勝3敗>【Rain Maker】<5勝>オカダ・カズチカ


[本日のピックアップ]


今年のG1最後の後楽園ホールは、好カードが満載。特にメイン、無敗
オカダと2敗のSANADAの同い年対決は昨夜の飯伏vs鷹木同様、今
回のG1のベストバウト候補。しかし、今日はもう絶対↓↓この試合

第一試合、棚橋弘至vsチェーズ・オーエンズ
G1初出場のチェーズはもちろん連敗街道まっしぐらだが、僕のような
スレッカラシからの評価が異様に高い選手。実際、これまでの試合は
全て相手の良いところを引き出すファイトを展開。そんな「若き職人」
が、棚橋を相手にどんなパフォーマンスを魅せるか、がポイントだっ
たのだが・・・。

実は棚橋も生粋の職人タイプ。相手の技を受けつつも、主導権だけは
渡さず、勝っても負けても棚橋の世界を構築出来る稀有な選手なのだ
が、今回はちょっと様子が違う。中盤からゲームメイクをしているの
は、もしかしたらチェーズなのでは?という雰囲気に。

どうやらそれは現実だった模様。
あの棚橋を掌の上に載せ、ハイフライフローまで出させ、しかも説得
力抜群の必殺技でフォール勝ち。ある意味で横綱相撲である。

いい選手だなぁ、チェーズ
新日本は保証付きの試合をするこの選手をもっともっと上で使うべき
気分が良いね、今日は。・・・いや、タナの2敗目深刻なんだけど(^^;)。


[本日までの星取表]


2021・G1-31 at ドルフィンズアリーナ(09/19)

#G1 #G131 #愛知県体育館


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』、今日はAブロックが名古屋大会場
残念ながら名古屋は2daysではなく、1日開催。ならばホームが名古屋の
棚橋がいるBブロックで開催すべきだったのでは?とか思ったのだが・・・。
そういえば今年のG1、札幌の開催も無い。やっぱりまだいろいろ厳しい
のかなぁ・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


×グレート・O・カーン<4勝2敗>【School Boy】<4勝2敗>KENTA
×高橋裕二郎<2勝3敗>【Ape Shit】<2勝3敗>タンガ・ロア
石井智宏<3勝3敗>【Brain Buster】<4勝1敗>ザック・セイバーJr.×
飯伏幸太<4勝2敗>【Kamigoe】<3勝2敗>鷹木信悟×
(○矢野通<3勝2敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)


[本日のピックアップ]


まずは本日のセミ・メイン、両方とも凄い試合だった。
飯伏鷹木の組み合わせなら最初から鉄板だし、絶好調のザックを止め
る役目が石井だった、というのも凄くグッと来る。でも、この2試合を
ピックアップしても普通なので、敢えて今日は↓↓こちらのカードを。

第一試合、グレート・O・カーンvsKENTA
戦前からSNS舌戦を繰り返した両雄が遂にリングで決着を付ける。
このG1、KENTAは今のところ全ての試合で事前にストーリーを作って
おり、それが見事に注目を集めている。してやったり、という感じか?

試合はなんとマイク合戦(^^;)から。負けたら土下座だ、というKENTA
に対し、Oカーンはやれるものならやってみな、という対応。いやいや、
コレって・・・。

しかし、リング上で両者が対峙すると、サイズの差がまざまざと。
全盛期のKENTAは、例えば高山善廣と対峙しても小ささを感じさせない
ファイトが出来たのだが、今のKENTAには残念ながらその力は無い。
実際、試合の9割をOカーンが攻めており、パワーはもちろんテクニック
やスピードでも実力差は歴然。逆にKENTAはよく凌げた、と思った。

しかし、最後は反則攻撃をまとめたKENTAが、ブラインドからの丸め込
、という昔のKENTAファンが観たら卒倒しそうな程の姑息な手で勝利。
おもしろかったのはこの先だった。

リング上でOカーンに土下座を強要するKENTA。
・・・いやもう、完全にドラマ・半沢直樹の名シーンの再現であり、試合に
勝つ云々よりコレをやりたかった、というのが手に取るように解る。

賛否はあると思うけど、キャリアを重ねて真っ向勝負が困難になってし
まったKENTAの【生き残り策】。最初はどうしてもNOAH時代の殺伐と
したファイトを期待してしまったが、今になってようやく「プロの姿」
として肯定出来る。次も姑息に勝ってくれ、KENTA!


[本日までの星取表]


民王 シベリアの陰謀

#微妙


▼民王 シベリアの陰謀 / 池井戸潤(Kindle版)

池井戸潤の新作は、ずいぶん久しぶりの「民王」第二弾
氏にしては珍しい政治コメディで、前作は総理大臣父親とそのバカ息子
の心と身体が入れ替わってしまう、というドタバタ劇。テレビドラマにも
なった秀作で、かなり笑わせて貰った記憶が。

低値停滞する日本に、突然起こった未知のウィルス騒動。右往左往しなが
ら解決策を探る総理大臣とその周囲の人々、ソレに巻き込まれたバカ息子、
見え隠れする陰謀・・・といった感じ。今回は入れ替わりは特に無い。

言ってしまえば、現在進行中のコロナ騒動を絶妙にアレンジし、コメディ
に仕上げたなかなかの意欲作。いまこの時期にこの作品をリリースする、
というのは、かなりの勇気が必要だったのでは?とか思う。

もちろん爆笑出来るところもあるし、今回は前作で暴君ぶりを如何なく発
揮した総理の「格好良さ」というアイテムも。非常に面白かった、と言い
たいところなんだけど・・・。

・・・ごめん、まだちょっと笑えないや、僕は。
今の状況が今後どうなったとしても、あと1年したらもう一度読むつもり。
その時に大笑い出来ればいいんだけど。