絶対正義

#クソみたいな正義


▼絶対正義 / 秋吉理香子 (Kindle版)

こないだ読んだ「婚活中毒」の流れを受け、Unlimitedにあった秋吉理香子
作品を続けて読むことに。これがまた・・・。

高校時代の仲良し5人組女子のうち、一人は「正義の子」。正しいことしか
せず、「悪いこと」に関しては徹底的に糾弾。普通なら煙たがられる存在だ
が、そのおかげで救われた他4人は彼女を尊敬せざるを得ない。時は大きく
流れ、同窓会で再会した5人は・・・という内容。

・・・なんかねぇ、非常にとんでもない作品(^^;)。
とにかく主人公のキャラのウザさが群を抜いており、読んでいるだけでマジ
で不快になるくらいだから凄い。そういう意味では【イヤミス】に分類して
も良いのかもしれないが、イヤミスを愛する者として、なんとなくそういう
カテゴライズをしたくない感じ。

僕の好きなイヤミスは「絶対的な悪意」。であるからこそゾッと出来るし、
突き抜けた何かを感じることが出来るのだけど、この作品のメインアイテム
「正義」。それもクソみたいな正義(^^;)だから、タチが悪い。

おそらくここで語られる正義が【法律に則ったモノ】であり、そこに抵触し
なければOK、という偏ったモノなのが原因。実際にこんなヤツが存在する
ワケは無いし、違和感こそ感じるモノの、共感なんて絶対に出来ない。読了
まで、本気で気分が悪かった(^^;)。ソレが狙いだと思うので、確実に成果
を上げているとは思うのだけど・・・。

しばらく読みたくないなぁ、この人の作品(^^;)。
おそらく相性の問題なんだろうけど、残念ながらこの世界観を僕は求めない
ちょっと間を取らないと厳しいな、この作家・・・。