一九六一 東京ハウス

#イヤミスの教祖 #ミスリードメーカー


▼一九六一 東京ハウス / 真梨幸子(Kindle版)

半年ぶりの真梨幸子新作。
まずは2021年もしっかり3作品を読ませてくれたことに感謝。この絶妙な
スケジュール感、ファンとして非常に助かります!

そして感想なのだが・・・。
まずこの作品、過去の真梨幸子作品の中でも3本の指に入るほどの傑作
気が。とにかく衝撃が凄まじく、コレは他の誰かにも是非読んで欲しいの
で、極力ネタバレしないよう心がけるので念の為。

ちょっと前まで大流行していたTVプログラム【リアリティショー】
制作過程と、そこで起きる予想外の事件を描いたモノ。とにかく登場人物
の全員が一癖も二癖もある人ばかりで、もちろんそれらに留意し、「騙さ
れないぞ!」という気持ちで読んでいたのだが、全く考えの及ばない恐ろ
しいラスト。読後に思わず口をついて出た言葉が「すげぇ・・・」
ハッキリ言って天才の所業

もちろん真梨幸子作品なので、全編に悪意、そして最低な欲望が渦巻く。
ここまでキャリアを重ねた作家なら、テイストの違う作品を出しても良い
と思うのだけど、相変わらず『ブレていない』。とにかく読者が真梨幸子
に求めているモノをしっかり把握した上で、ミステリーとしての完成度
極限まで高めている。

もう一度言うが、コレは絶対に読むべき
2021年最後の最後に傑作に出会えた事実と、僕が個人的に忌み嫌ってい
【リアリティショー】に楔を打ってくれたことに感謝。
・・・もきっと、報われる。