Radio Silence

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
最近はどうしてもロシア・・・というか、旧ソ連のことを考える時間が多くな
りがちなのだけど、そんな中で改めて聴いているアーティストの曲。

Radio Silence by Boris Grebenshikov.
1989年、旧ソ連はペレストロイカの真っ直中。外交だけでなく、民間にも
その波は及んでおり、街の魚屋には明らかに大きなカニが安価で販売されて
いたり、新日本プロレスにはサルマン・ハシミコフを始めとするレッドブル
軍団が来日したり、読めない文字の書かれたTシャツがジーンズメイトとか
で格安で売られていた頃。

そんな時に、『ロシア出身のアーティスト』として、おそらく最初に日本で
紹介されたのがボリス・グレベンシコフ。後に世界的な評価を得たゴーリキ
ー・パークの日本デビューはコレのちょっと後のこと。この頃はもらってい
た微々たる額の給料をほぼCDに突っ込んでいた頃で、渋谷(タワー)か六本
木(WAVE)のCDショップでジャケット買いした覚えあり。

正直ロシア語のバリバリの不思議な音楽を期待していた(^^;)のだが、実際
に聴いてみると、あまりにオーソドックスなロックな上、殆どが英語曲だっ
たので逆に驚いた。アルバムタイトルにもなった↑↑の曲は、プリテンダーズ
ばりのノリの良いビートロック。実際、プリテンダーズのクリッシー・ハイ
ンドもボリスのプロジェクトに関わっていたらしい。

現在はロシア出身のアーティストの楽曲も普通に聴けるし、僕がメインで使
っているフィルムカメラもロシア製のLC-Aだったりする。そういう生活が、
普通に続いて欲しい、と心から願っている。

▼Radio Silence / Boris Grebenshikov