レジェンド

#DEPOMART


▼レジェンド / 大川昇(Kindle版)

週刊ゴング・週刊ファイトカメラマンであり、プロレスマスクショップ
DEPOMARTを経営する、大川昇氏のエッセイ集。いわゆる写真集と思いき
や、エッセイ部分結構な文章量。コレがUnlimitedにあるとは・・・。

『プロレスカメラマンが撮った80~90年代外国人レスラーの素顔』がサブ
タイトル。マスカラス兄弟テリー・ファンクブッチャーなど、全日本系
の外人選手に関するトピックが多いのは大川氏のキャリアを考えるとしょう
がない(^^;)のだが、タイガー・ジェット・シンに関する記述にはちょっと
唸った。やっぱりやるね、この人も。

まぁ、80〜90年代と言いながら、2000年代に活躍したミスティコに関す
るトピックが結構な物量で書いてあるのはご愛敬。コアなファンなら誰もが
知っているカメラマンなのに、ちゃんと「プロレスが好き」なのが解るのは
非常に良いと思います。

紙の本で買い直してもいいな、コレ。

American Bad Ass

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
個人的に中途半端だった2000年の音楽の中で、僕の中で唯一トレンドとな
ったUSハードロックバンドの曲。

American Bad Ass  by Kid Rock.
キッドのパフォーマンスを初めて見たのは、WWEPPV。それまで墓堀人
キャラだったアンダーテイカーが大胆にイメージチェンジ、バイカーのキャ
ラになった時のエントランスミュージック。アンダーテイカーの変わり様に
も驚いたが、その入場曲を生演奏したキッド・ロックも衝撃的だった。

RUN DMCのブレイク以来、HIP HOPハードロックのクロスオーバーは雨後
のタケノコの様に出て来たが、キッドのパフォーマンスはその中の誰よりも
成功している感ラップヘビメタ、そこにサザンロックのテイストまで足
してくるのだから、僕らの年代には刺さりまくる音。

2000年は自分からチャートを拾いに行くことは殆ど無く、主にWWE等の
プロレス関係から好きな曲を見つけていた気が。あの頃からWWEは音楽に
もかなり力を入れており、今でも好きな曲が多々。その中でも、キッドの曲
最高のインパクトを与えてくれた。

かなりクセの強いハードロックだけど、慣れれば最強。ぜひ聴いて!!

▼The History of Rock / Kid Rock

有田哲平のプロレス哲学

#「プロレスと生きる」ということ


▼純度100%!有田哲平のプロレス哲学 / 有田哲平

くりーむしちゅー・有田哲平【プロレス】に関するエッセイ集
有田は最高のお笑い芸人であると同時に、Amazonプライムで『有田と週
刊プロレスと』を全4シーズン、その後に同じ枠で『有田プロレスインタ
ーナショナル』、そして現在ではYouTubeで『有田哲平のプロレス噺・
お前有田だろ!』というバラエティ番組を展開中。その膨大な知識芯の
通った考え方は、今現在のプロレスファン界(?)に於いて、一番の論客
と言える人だと思う。

そんな有田が、全4章に渡って“プロレスから発生する哲学”を語る一冊。
単純に凄いのは、高度な文章力および応用力。僕はいわゆるすれっからし
のプロレスファンで、多少専門的なことが書いてあっても普通に付いて行
けるのだが、おそらくこれまでプロレスを観たことが無い人でも普通にの
めりこめる内容。地頭が良くないと、こういう文章は書けない気が。

そして驚いたことに、全ての項目が日常生活に応用出来る、という事実。
特に『裏切り』の部分が秀逸。裏切り行為を「EVILタイプ」「ブロディ
タイプ」に分類し、その使い分けが重要、との記述は、正に目から鱗
大袈裟でなく生きる上で役に立つ言葉が、この本には溢れている。

こういう人とプロレスの話をしながら呑んだら、きっと楽しいだろうなぁ、
と。近いうちにYouTubeのメンバーシップLiveにも参加してみようかな・・・。

BULLET TRAIN

#テントウムシ


『ブレット・トレイン』at シネマイクスピアリ。

伊坂幸太郎の名作「マリアビートル」ブラッド・ピット主演映画化
それだけで充分トキメキつつも期待は半々(^^;)。以前のトピックでは
【大傑作か苦笑いのどちらか】と書いた覚えあり。
で、実際に鑑賞した結果は?というと・・・。

・・・すばらしい!
いや、誤解を恐れずに言えば、最初から最後までずっと爆笑(^^;)。
アクションはリアルである種グロいにも関わらず、ブラピの皮肉の効いた
台詞回しが冴えに冴え、全篇でニヤニヤが絶えない、という凄まじさ。

伊坂作品が映画化されたモノは、その殆どを何らかの形で観ていると思う
のだが、個人的にその中でも1、2を争う程の完成度。伊坂幸太郎原作の
『殺し屋シリーズ』は他にも名作が多々あるので、同じ制作陣でシリーズ
化してくれると非常に嬉しい。

そして、久しぶりに【日本を誤解しまくった表現】(^^;)も堪能。
ブレードランナーとかSGT.カブキマンとか、サイバーパンク(死語)的
な世界観が好きな人は、絶対に観て損は無いと思う。

・・・吹き替え版でもう1回観ようかなぁ♪

ハヤブサ消防団

#田舎暮らしミステリー


▼ハヤブサ消防団 / 池井戸潤(Kindle版)

およそ10ヶ月ぶりの池井戸潤新作。
池井戸潤と言えばビジネス系小説の第一人者、というイメージがあるのだが、
今回はその『括り』から完全に外れた異色作

ひょんなことから亡き父の故郷に移住することになった中堅ミステリ作家
自然に恵まれ、景観も良い土地への引っ越しは功を奏し、執筆活動も好調。
田舎ならではの慣習にもしっかり順応し、自治会にも参加、遂には消防団
への入団も果たし、田舎暮らしは大成功。しかし、その平和な土地に連続
放火事件が起こり・・・という内容。

これまで、どんな作品でも必ず【お仕事】がフィーチャーされ、ソレがす
ばらしいスパイスになる、というのが池井戸作品の真骨頂。だが、この作
品はそういう要素がほぼ排除され、純度の高いピュア・ミステリーが展開
されている。この事実に、本当に舌を巻いた

そして、今このタイミングで「新興宗教」を素材に出来た、という強運
この作品の連載時はもちろんまだあの事件は起こっていないハズなので、
計算されたモノ、という事はまず無い。こんな偶然を当然のように起こせ
るほど『持っている』作家なんだろうなぁ、きっと。

文章量は多く、ちゃんとした長編だけど、読み応えはバッチリ。
ミステリーに振り切った池井戸潤もカッコいいぞ、マジで!