WRESTLE KINGDOM 19

#njwk19


新日本イッテンヨン東京ドーム「WRESTLE KINGDOM 19」
さすがに今年、僕でもカード編成にいろいろ疑問があり、正直不安な気持ち
を抱えたままNJPW WORLDとテレ朝chでライブ観戦。コレが・・・。

ハイライト動画が上がっていたので、全般はコチラで確認して欲しい。
観客動員数は24,102名と振るわなかったが、個人的に言えば「大成功」だっ
たと思う。全体を通して心に響くエモい試合が多く、久々にプロレスを観て
泣いた

EVILに辛勝するも、HOT勢にボコボコにされる棚橋弘至。その棚橋を助け、
翌日のシングルを提案するAEW・柴田勝頼。驚異のポテンシャルを全開にし、
あの鷹木信悟を完全に圧倒したKOUNOSUKE TAKESHITA。新世代で初めて
IWGPシングル王座を戴冠してみせた辻陽太。語る必要すらない熱い師弟関係
を魅せつけた高橋ヒロム内藤哲也。そして・・・。

今の新日本のエースとして、責任を全うしたザック・セイバーJr.に賛美を。
ほぼ誰にも期待されないままメインを任され、それでも40分以上に渡って
意地を魅せた海野翔太にも拍手を。

・・・おそらく、新日本プロレスは明日も、今年も、その先も大丈夫。
もう心配しなくていいね、きっと。

ROUGH NECKの正念場

#Paradigm Shift


新日本プロレス2024年最終興行ROAD TO TOKYO DOME』at 後楽園ホール
をNJPW WORLDにてライブ観戦。新日本の年間最大のビッグマッチである1.4
「WRESTLE KINGDOM 19」はもちろん、今年は1.5にAEWとの合同興行であ
「WRESTLE DYNASTY」を加えた東京ドーム2days。問題はWK19メイン
に抜擢されている海野翔太現状

挑戦表明時は可哀想なくらいのブーイング。確かに海野は目立った実績は無く、
会社からの”ゴリ押し感”満載だから、ある意味で仕方が無い。コレを払拭しな
ければならないWTL怪我。だから、今日が最後のチャンスだったのだが・・・。

石井智宏とタッグを組んだ海野は、世界王者のザック・セイバーJr.&大岩凌平
と前哨戦。メチャクチャ凄い試合だったのは間違い無いのだが、この4人の中
いちばんインパクトを残したのか?と問われると・・・。

ハッキリ言う。
もし本番の1.4で、海野が負けるような事があれば、もう彼はしばらく浮かび
上がれない。最低ライン世界王座奪取、さらに試合内容でファンを唸らせる
ことが出来れば、ギリギリ認められる気がする。

比較対象はオカダ・カズチカ。オカダが出来たことがやれない選手であれば、
新日本のエースの資格は無い。海野は本当にパラダイムシフトを起こしたい
のなら、WK19が本当に最後のチャンス、ということを認識して欲しい。
個人的には凄く応援しているので!

「プロレススーパースター列伝」秘録

#ホゲ〜ッ

「プロレススーパースター列伝」秘録 / 原田久仁信

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


1980年代前半
、まだ週刊プロレスが存在しなかった頃。
当時バカ売れしていた週刊少年サンデーの発売日を、毎週心待ちにしていた。
目的はもちろん『プロレススーパースター列伝』梶原一騎原作、そしてこ
の作品の著者である原田久仁信作画。このファンタジーに満ちた作品を、我
々は「真実」と信じ、熱狂的に支持していた。

そんな“列伝”の時代を、原田先生自らが振り返ったドキュメンタリー
原田氏の梶センセ(列伝内でブッチャーが梶原一騎氏をこう呼ぶ)に対する
愛情に溢れ、まだハイテクが無かった頃の熾烈な週刊連載の状況が克明に記
されている大作。あまりにおもしろく、1日かからずに読了してしまった。

何よりもおもしろかったのが、梶センセのファンタジーを、原田氏が一応検
証していた、という事実。マスカラスが怪我を治したウラウナ火山の温泉は、
インターネットの無い時代に現地(メキシコ?)の地図を手に入れて所在を
確認したし、ブッチャーに空手を教えたガマ・オテナ先生の実情も確かめて
みたらしい。もちろんどちらも見つかるワケは無い(^^;)のだけど、ならば
これは“本当”と信じてあの場面を描いた、という。こういう人がプロレスの
マンガを描いてくれたことが、本当にありがたい。

同年代のプロレスファンと列伝の話をする時、議題は「どこまで本当か?」
であることが多い。くだらないことを喋るだけ喋った挙げ句、「全て嘘」
いう結論に辿り着く(^^;)。こんなに楽しい話のネタを与えてくれた「列伝」
にも、梶原一騎先生にも、もちろん原田久仁信先生にも、僕は大きく感謝し
て止まない。

プロレススーパースター列伝は、全17巻全てがKindle Unlimited対象なので、
ぜひこれ等を読破したからこの本を読んで欲しいところ。当時の少年たちの
心を鷲掴みにした全盛期昭和プロレスの正体を、ご堪能あれ!

闘魂と王道

#二団体時代


闘魂と王道 – 昭和プロレスの16年戦争 / 堀江ガンツ(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライターの堀江ガンツ氏の著書。
新日本プロレス・全日本プロレスの両団体が旗揚げした1972年から、作者
「昭和プロレスの最終回」とした1988年までの、17年間に渡る両団体の
“攻防”が記されたノンフィクション。

数年前に刊行されたモノで、書店で見た折にその束の厚さに圧倒された覚え
がある。この手のプロレス本はおおよそで考え無しに購入してしまう僕なの
だが、どういうワケかこれまで手を出さず。最近になってUnlimitedに登録
されたので、これ幸いとばかりに読んでみた。

・・・正直、紙の書籍を購入しなくて良かったな、と。
いや、二団体時代に起こったトピックはしっかり押さえられており、それに
関係各位のインタビューを混ぜた構成と、その物量には感心したのだが、何
故だか食い足りない。おそらく、構成上時系列が若干曖昧になってしまって
いるのが原因だと思うのだが・・・。

ただ、大いに共感出来るのは1988年「最終回」としたこと。
アントニオ猪木“実質の引退試合”が、あの横浜文体で行われた藤波辰爾
であったことは全面的に同意する。その後がボーナストラックだったことを
改めて理解出来ただけでも、コレを読んだ甲斐はあったのかも。

・・・堀江氏の著作はもっとポップなモノの方が良い気がする。
下手にマジメなモノを書くと、ちょっと違和感があるので(^^;)。

WORLD TAG LEAGUE 2024・最終戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』最終日
会場はグランメッセ熊本、NJPW World + abemaTVの二元生中継。大きめ
の会場がしっかり埋まっている様子は壮観。ちなみに今日は芝居を観に行っ
ていたので、帰宅してからWorldのアーカイブをチェックした。

Aブロック1位ゲイブ・キッド&SANADA【BULLET CLUB WAR DOGS】
Bブロック1位内藤哲也&高橋ヒロム【Los Ingobernables de Japón】

20日間15興行という過密日程で怪我人も多数出た。ドーム前にこの状況、
というのはちょっと考えモノだが、ココを勝ち上がった両チームは、どち
らも1.4・東京ドーム大会のスケジュールが白紙。斜に考えると、どちら
が勝利してもおかしくないカードであり、好勝負必至

ゲイブ・キッドはこのシリーズで完全に覚醒した感。基本がしっかりして
いる上に、不貞不貞しい態度を崩さないプロ根性会場人気が高いのも頷
ける。ようやく現れたダイナマイト・キッドの後継者、新日本は大事にし
て欲しいところ。

そのゲイブを向こうに回し、圧倒的に「主役」だったのが高橋ヒロム
4人のうち一人だけジュニアなのにも関わらず、体格的なハンデを殆ど感じ
させない。プロレスセンスは4人の中でもアタマ一つ抜けており、試合は
ヒロムがその殆どを組み立てたのだから凄い。

実際に試合が終わるまでに、勝負が決まった!と思わせる瞬間が2回あった
ほどのスリリングな名勝負。試合を決めたのはなんとヒロム!フィニッシュ
名も無きヒロムロールという丸め込み系の技だが、決まり具合がエグいく
らいガッチリで、説得力満点だった。

タッグリーグとはいえ、遂にヘビー級のタイトルを奪取したヒロム。
試合後のマイクで内藤は、1.4東京ドームヒロムとのシングルを示唆。
内藤がヒロムをパートナーに選んだのはこのためだったのか、と感心した。

結局全戦レビューしてしまったが、終わってみたら大満足WTL2024
だけど・・・。IWGPタッグ挑戦とか、そういうのはどうなっちゃうのかな?
という疑問が無いワケでは無い(^^;)。まぁ、深く考えるのは・・・。