闘魂最終章

▼闘魂最終章 アントニオ猪木「罪深き太陽」裏面史 / 井上譲二

プロレス檄活字シリーズ第三弾
このシリーズ、これまで全4冊が刊行されているのだけど、唯一食指が動
かなかったのがコレ。タイトルからすると、いちばん興味を持ってもおか
しくない本なのだけど・・・。

正直言うと、著者がちょっと(^^;)。
井上譲二とは、プロレスファンならお馴染みの元週刊ファイト編集長
あり、ハッキリ言えばファイトを潰した張本人。まぁ、ファイトが潰れ
たのは井上氏だけの所為では無い、というのは良く解っているのだけど・・・。

単純に、この人の文章の組み立てが好きでは無いのかもしれない(^^;)。
いわゆる「猪木本」としてのレベルはいたって普通であり、ファンなら
誰もがなんとなく知っていることしか書かれていない。それでも、資料
的な価値があるのなら特に文句は無いのだが、時系列があやふやになる
書き方をしていて読みづらいことこの上無い感じ。週刊誌(紙?)の
記事ならともかく、一冊の本になるとさすがにキツい。この人の場合は、
いわゆるコラムだけやっていた方が才能を発揮出来る気がするんだけど、
どうなんだろう?

この本よりも読むべき「猪木本」はもっとたくさんあると思う。
新しくファンになった人が最初に読む本がコレだとちょっとキツいかも
しれない。猪木愛に溢れているところだけは認めるけど・・・。

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ドラマ版「陸王」、好発進!

TBS日9「陸王」が日曜日に2回目のオンエア。視聴率好調
「半沢直樹」以来、日曜9時のドラマは池井戸潤原作作品が鉄板となった
感あり。実際、「ルーズベルトゲーム」「下町ロケット」もおもしろか
ったのだから、ここは何を言われようとも同じ系統の作品で推すべき。
そして陸王ドラマ版、思った以上に面白い。

原作のレビューでも書いたのだが、このお話は完全に「下町ロケット」
2番煎じ。ただし、扱われるアイテムが“マラソンシューズ”という一般に
も馴染みのあるモノだから、共感度はロケットの上を行く。先週は名優の
役所広司が派手に泣いたのだが、もちろん僕も涙(^^;)。中小企業経営者
なら、絶対に貰い泣きしちゃうと思う。

おそらく、2017年度連続ドラマの最高傑作に位置づけられそう。
来週以降、全く見逃せません!

高田vs北尾、フラッシュバック!

Amazonプライムで配信中の「有田と週刊プロレスと シーズン2」
先週・今週の2週にまたがったトピックは「高田延彦vs 北尾光司」
いやぁ、本当に楽しめました!

YouTubeに絶対上がってると思ったのだけど、意外と発見出来なかった。
唯一試合のハイライトが収められているのが↑↑このビデオだったので
一応載せておく。まぁ、タイトルがちょっと腹立つんだけど(–X)。そし
て出来れば完全な形でいろんな人に見て欲しい試合。なぜなら・・・。

この試合、僕の見た高田の試合の中でもベストと言える最高のカード。
この時僕は武道館2階で生観戦しており、マジで武道館が揺れたのを
目撃している。試合前に突然ルール変更を要求した北尾に対して怒りを
あらわにし、正直フルラウンド時間切れ引き分けに終わると予想してい
た試合が、衝撃のフィニッシュ。あの時感じたカタルシスは、僕の生涯
でも最高だったかもしれない。

とにかく「有田と週刊プロレスと」は必ずチェックすべき。
ファンにしか解らない筈の話題(高田vs北尾なんてまさに^^;)でも、
有田トークテクがあれば誰でも楽しめる気がする。この番組を毎週
見れば、プロレスファンが相当増えそう。すばらしいです、コレ。

GOLDEN BLOOD

▼ゴールデン・ブラッド / 内藤了(Kindle版)

猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズでお馴染み、内藤了書き下ろし
この人の作品はおおよそでKindle版を同時にリリースしてくれるのが嬉
しい配慮。思い立ってすぐに買える、というのは非常に便利。

主人公は消防隊に所属する救命士・向井圭吾。自らが勤務した大規模な
マラソン大会で突如勃発した自爆テロに巻き込まれ、たくさんの人が死
んで行く様を目の当たりにする。対処に奔走する最中、最愛の妹・恵利
心筋梗塞で急追の報を聞き、更にショックを受ける。持病など無かっ
た恵利の死を受け止めきれない圭吾は彼女の死因を探る。そのうち“奇跡
の血液”とされるゴールデン・ブラッドの存在を知り、この血液が妹の死
ばかりかテロ事件にも深く関係している事に気付いてしまう・・・、という
内容。

いやぁ、すばらしく気合いの入った医療系ミステリー
この手のストーリーは下手すれば難解になってしまいがちなのだけど、
ギリギリのところでその方向に話を膨らませない手腕は見事と言うほか
無い。藤堂比奈子シリーズでその実力の高さは解っていたつもりだった
が、こちらの方が更に洗練され、リアリティが増している。この作家の
成長、本当に著しい。

ミステリーとしては正直少々稚拙。実際、中盤以降で誰が犯人かはなん
となく解ってしまった(^^;)。しかし、それを補って余りあるのが心情描
写の豊かさ。この作品では複雑すぎる男女の恋も描かれているのだが、
そちらの方のオチは全く予想出来ず、最後に思わず唸ってしまった。

藤堂シリーズも良いけど、この手の書き下ろしならいくつでも欲しい。
内藤了も僕の「新作出たらすぐ買う作家リスト」に入った!
もちろん、次作にも期待!

Synchro

「STAND BY MEドラえもん」のテーマソング、「ひまわりの約束」 で、
すっかりメジャーなアーティストになった秦基博。根本的には僕の趣味から
かなり遠い場所にある音楽(^^;)を創るミュージシャンなのだが、1曲だけ
最高に好きな曲がある。

「シンクロ」と題されたラヴ・ソング。
例えば街中でこの音楽が聞こえてきたら、僕はきっと立ち止まって聴いて
しまうと思う。音の運びは非常にキャッチーで、僕らが耳にしていたいろん
な曲からの影響が垣間見えるのだが、とにかく凄いのは秦基博という才能溢
れる男の「声」。素人が口ずさむことすら許されない音域と、圧倒的に切な
ハイトーンボイスは、何故か心に突き刺さってくるから不思議。

昨夜もそうだったのだけど、一人で居る夜にエンドレスで聴きたくなる曲。
こういうのが刺さる、というのは、僕にしてはちょっと珍しい。

何か大事なことを思い出したい人はぜひ。
秦基博の声は、いろんな意味でだと思うので。

 

▼All Time Best ハタモトヒロ / 秦基博