さて下巻。
上巻全てを使って初期設定を終えた物語は、予想通りジェットコースター系の
ドラマに変遷。まぁ、とにかくいろいろ過ぎるくらいいろいろな事が矢継ぎ早に
起こる印象。ちょっとアイテムを並べて見ても、将棋・AV・コンピューター・
パチモノ・中国拳法に薬物と、どう考えても繋がらないモノが瞬時に線になって
行くのだから、恐ろしい構成力、と脱帽するしかない。
さすがに完全版、時代考証等が現在にも絶妙にマッチ。そして、登場する会社等
が微妙に実在する団体っぽいから、リアリティが半端で無い。オリジナルを読ん
でいないから想像でしか無いのだが、このリライトは大成功だったと思う。
少なくとも、初見の僕にとっては相当質の高い作品であるのは間違い無い。
ただ!
まとめ方がちょっとだけ、ホンのちょっとだけ、ご都合が良すぎる気がする(^^;)。
説得力が無いか?と問われると、決してそんなことは無いのだが、最後の場面で
の突然のベビーターンには面食らった。まぁ、アリと言えばアリだけど。
松岡圭祐、取り敢えずもう1本の完結作品から読む!有名なシリーズ数本にも
やたら興味あるのだけど、かなりの長期戦になりそうなので。