THE GLASS SUN Noir

▼硝子の太陽 ノワール / 誉田哲也

発売のニュースを聞いて以来、ずっと楽しみにしていた誉田哲也の新作。
今回は「硝子の太陽」と名付けられた単行本が2冊同時でリリース。
どちらを先に読むか迷ったのだが、“Noir(ノワール)”という副題の付いて
いる方から先に読み始めた。

ノワールの主役は新宿署東警部補と、“粛正屋”歌舞伎町セブンのメンバー。
つまり、名作と誉れ高い「ジウ」シリーズの流れを汲む警察小説で、誉田哲也
のファンがいちばん“燃える”、痛快なダークヒーローアクション。コレを楽し
みにしないワケが無い。

本作では沖縄米軍基地移設、そして日米安保といったタイムリーな話題が素材
となっている。そういうバリバリの社会派ネタ“歌舞伎町”という異様な街を
絶妙にリンクさせ、物語を成立させてしまう手腕は相変わらず見事。そして、
誉田哲也作品内でも無類のカッコ良さを誇る東弘樹警部補の存在感は際だって
おり、ファンにはたまらない展開となっている。

もちろん歌舞伎町セブンのメンバーも大活躍。残念ながら冒頭でキーマンの1人
が非業の最期を遂げてしまうのだが、その弔い合戦に挑むセブンのメンバーの
立ち居振る舞いがイチイチカッコイイ。現代版の必殺仕事人、というのがしっく
り来るキャッチフレーズなのだが、ダークヒーローとしての魅力は確実にこちら
のメンツが上を行く。やっぱり大好きだな、このシリーズ♪

そして、2冊同時発売のコラボ企画として、もう1冊の“Rouge(ルージュ)”
り、お馴染み姫川玲子勝保健作といったストロベリーナイターズが登場。
もちろんこの篇ではチョイ役の域を出ることは無いのだが、ジウチームとキッ
チリ因縁がある、という詳細な設定がすばらしい。

現在、鋭意“Rouge”を読書中。この2冊、今のところ2016年のベストになりそ
うな気配大。気合いの入った警察小説好きは絶対に読むべし!