SUPER J-CUP 2016・一回戦

2009年以来7年振りの開催となる「SUPER J-CUP」
22年前獣神サンダー・ライガーが提唱したジュニアトーナメントで、
規模の大小を問わずにいろいろな団体の選手が参加する大会。久々の復活
だが、今回もメンバーはバラエティに富んだ16名。昨夜後楽園ホールで行
われた一回戦をNJPW Worldでチェックしたので、1試合ずつ。

▼マット・サイダル(ROH)vs 梶トマト(KAIENTAI-DOJO)

注目はK-DOJOのトマト。あのマットと空中戦で互角に渡り合いっただけで
も凄いのに、試合中に「笑顔を絶やさない」というキャラクターを崩さず。
K-DOJOってある意味こういう才能の宝庫なんだけど、どうして目立たない
のかなぁ・・・。トマトの今後に注目。

○マット【エア・サイダル】トマト×

▼グルクンマスク(琉球ドラゴン)vs 拳王(NOAH)

グルクンが凄く良かった!拳王は誰もが認める実力者だが、その強打者を向
こうに回して真っ向から打撃で渡り合うグルクン。決して体格に恵まれている
ワケでは無いのだが、一発一発に魂を込める闘い方はケレン味がなく、必死な
姿を見ているとつい応援したくなる。最後は拳王の一撃に屈したが、アッパレ
な試合でした。沖縄行ったら絶対行こう。琉球ドラゴンプロレス!

○拳王【羅喉→体固め】グルクン×

▼青柳優馬(全日本)vs タイチ(鈴木軍)

全日本プロレスから参戦の青柳は参加者の中でただ一人「格落ち」な選手。
長身でルックスも良く、将来性は確かに凄いモノがあるのだが、残念ながら
まだこの舞台に立つレベルでは無かったかも。いつものように自分の世界を
展開したタイチ完勝

○タイチ【ラストライド】青柳×

▼獣神サンダー・ライガー(新日本)vs Eita(DRAGONGATE)

いわゆる「J-CUPらしい」試合。もはや「生ける伝説」となったライガー
奇襲攻撃をかけるEitaの姿は、実況が絶叫したように「あの日のハヤブサ」
を思い起こさせる動き。全てを出させた上で叩き潰したライガーも、あの日
と全く変わらない姿だった。満足!

○ライガー【垂直落下式ブレーンバスター→体固め】Eita×

▼ティタン(CMLL)vs ウィル・オスプレイ(新日本・CHAOS)

何かと話題のオスプレイが、同じタイプのルチャ戦士・ティタンと対戦。
オスプレイワールドと言って良い世界の中での闘いではあったが、動きで
全く引けを取らなかったティタンの底力に舌を巻いた。出来ればドラダの
様に、ティタンも1年間新日本にレンタル移籍してくんないかなぁ・・・。

○オスプレイ【オスカッター→片エビ固め】ティタン×

▼BUSHI(新日本・LIJ)vs 金丸義信(鈴木軍)

新旧曲者対決。いやぁ、凄く良いカードだ、コレ。
二人ともやってることはかなり“悪いこと”なのに、声援はLIJBUSHI
集中。ただ、金丸相手にブーイングを引き出すくらいのことをしないと、
LIJ的には失敗なんじゃねぇかなぁ?と。そして、負けちゃうってのもなん
かなぁ(^^;)。いや、よい試合だったのは間違い無いのだけど。

○金丸【タッチアウト→片エビ固め】BUSHI×

▼田口隆祐(新日本)vs 原田大輔(NOAH)

・・・久々に、ひっさびさに、田口“強さ”が際だった試合。正直この試合は
原田が取ると思っていたのだが、原田のパワーファイトを真っ向から受け切
った田口が激勝。試合後にはこれまた久々にファンキーダンス。新日ファン
がいつも観たいのはこういう田口だと思うんだけどなぁ、マジで。

○田口【どどんスズスロウウン→片エビ固め】原田×

▼KUSHIDA(新日本)vs 石森太二(NOAH)

前半はメインイベントに相応しい重厚ゴツゴツした試合。面白かったの
はこの部分での2人の主導権の奪い合い。こういう試合をKUSHIDAと石森が
見事にこなしているところに時の流れを感じた。終盤はやはり白熱したタフ
マッチとなり、奥の手・ラ・ミスティカ式ホバーボードロックを見事に極め
たKUSHIDAの勝利。願わくば、トーナメント後半で観たかったな、この試合。

○KUSHIDA【ラ・ミスティカ式ホバーボードロック】石森×

・・・米国開催のCWCに全く負けない熱さ。元よりジュニア日本のお家芸
あり、ここだけはWWEに負けて欲しく無い。二回戦・準決勝・決勝は8.21
有明コロシアム。観に行っておこうかな、コレは。