NHKでオンエア中のドラマ「水族館ガール」がかなり面白い状況。
良い機会なので、Kindleストアで同名の原作を購入。木宮条太郎という作家は
もちろん初めて。現在のところ、3作のシリーズになっているらしいのだが、
取り敢えず1作目を購入してみた。
この原作とドラマの脚本は、思った通り細かな設定が多くの場面で違う。
“市役所の観光課に勤務する女性公務員が系列の水族館へ異動”、というシチュ
エーションの方が、ドラマの“商社勤務のOLが理不尽な陥れで水族館へ左遷”
よりも自然な流れ。さらに登場人物の設定も原作の方が“無難”なので、ドラマ
で感じられたインパクトが、原作ではかなり薄まってしまっているのが残念。
そして後半部分で展開されるラブコメ的な要素が、正直ドキドキしない(^^;)。
特に何度も登場する主人公2人が見る「夢」の描写はハッキリとしつこく、
そういう部分が好きな読者に対しては、かなり逆効果な気さえするのだが・・・。
とはいえ、「水族館」という、知っているようで知らない業務を、かなり掘り
下げている部分は評価に値する。立ち位置が明確になった主人公のこの先も、
正直言えばかなり気になる(^^;)。取り敢えず、シリーズは読破しとこうかな?