内藤了のよろず建物因縁帳シリーズ第二弾。
「鬼の蔵」と一緒に購入したのだけど、ちょっと間をおいて読んでみた。
主要キャラの役割がしっかりアタマに入った状態で読んだため、前作で感じ
たとっちらかった感じが見事に解消。あまりに不気味な過去の因縁から現代
まで繋がる怪異の解説に淀みがなく、スッキリと物語に入って行ける。
そして前作よりも格段にオカルトのレベルが上がっており、薄ら寒くなるよ
うな描写が多々。このシリーズでようやく「内藤了を読んでいる!」と感じ
られた。藤堂比奈子シリーズ同様、次作が楽しみになってきた。
しかし、主人公の勤務する「広告代理店」というのは、どういう形態なのか
がちょっと気になる(^^;)。守備範囲はゼネコンに近い気がするのだけど、
規模の大きい代理店ならこんな業務もあるのかなぁ・・・。そうだとするのな
ら、ちょっと関わってみたい気がする。同業者はそのへんにも注目!