ちょっと一杯のはずだったのに

#ザ・密室


▼ちょっと一杯のはずだったのに / 志駕晃(Kindle版)

引き続き志駕晃作品。
自宅マンションで殺害された人気女性漫画家ラジオパーソナリティ
としても活躍していた彼女の遺体の第一発見者は、恋人でもあるラジ
オディレクター。彼は事件当夜泥酔して記憶が無い上に、彼女の家を
訪問した、と言う事実が。当然有力な容疑者として疑われるが、問題
は現場が完璧な「密室」であったこと。果たして・・・という内容。

なかなか見事な設定「密室」で、この手の愛好者はそこそこ読み応
えがあるんじゃないかな、と。出来れば挿絵現場の見取り図的なモ
ノが入っていれば、もっと楽しめたかもしれない。

かなりシビアな話なのにも関わらず、登場人物が皆どことなくユーモ
ラスなので構えることなく読める。さらに密室にフォーカスすること
で全体がコンパクトにまとまっているのが凄い。2時間の推理ドラマ
になったりすると面白いと思います!

・・・ただ、その時はタイトルをちょっと再考すべきかと(^^;)。
いくらなんでも適当過ぎるな、このタイトルは(^^;)。